日が長くなり、天気が良いと清々しい今の季節は、外出にはぴったりでお気に入りの音楽とともにドライブするには最適のシーズン。しかし今年はそんな気持ちにもなれず悶々とした日々。逆に晴天が恨めしく思ったりもするのは、心が病んできているのかもしれない。今はうつさない配慮、うつらない自己防衛、これに徹するべきか・・
古い写真を見て気分を変えよう。今回も思い入れの強かった中央線の客車急行。以前も記事にしているから、多くは書き留めないが、当時の新宿を深夜に出る臨時客車列車は、多くの登山客から電車ではなく、客車列車の希望が多かったそうだ。もちろん早朝到着し山を目指す目的のカニ族が乗客の大半だったのだ。深夜の都会を離れ、客車に揺られながら山を目指す過程は、さぞ旅情感溢れる時間だったことだろう。薄暗い白熱灯の中、ひたすらジョイント音を感じながら、遠くで汽笛を感じ、いくつものトンネルを抜ける。そんな光景が浮かんでしまうのだ。こんな時間は、現代にはもう無くなってしまった。そう考えるとやはり感傷的になってしまう。
掲載写真は、そんな夜行列車の折り返しで設定されていた上り急行「アルプス54号」。この日は、重連運転で山を下りてきて、嬉しかったことを思い出す。今ではメジャーになったこのポイントも、当時は誰もいなかったと記憶している。
1979-04-28 8404ㇾ EF6433+35 中央東線:相模湖-高尾