フィルムで撮影した画像を長年かけてデータ化してきたが、いよいよ先が見えつつある。すべての画像をデジタル化した後、次のステップとして車両の分類をしていくつもりで、機関車なら形式別に囲い、番号順に並べていく。電車、気動車もおなじ要領でファイル化しなくてはならない。フィルムで撮影しなくなった2007年以降の画像も同様なまとめ方が必要だ。ざっと見渡しても15年以上の時間が過ぎてしまい、年々撮影量は減少傾向にあるものの、途方に暮れる作業が待っている。まぁ好きで撮影してきたものだから、そんなに苦になることはないと信じているが、どこまでやれることやら・・・
EF58の画像をまとめてみると、なるほどやはり61号機の画像が一番多かった。唯一デジカメで撮影実績のあるゴハチであり、学生時代に追っかけた機関車だけのことはあった。全172両の撮影は叶わず、竜華に2台、広島に4台残してしまったのも遠い思い出となっている。アントンKの場合、ゴハチの印象は、EF57から撮影に夢中になったからか、最初はあまり良いものではなかった。ゴーナナ目当てに線路端に出て、見えてきたのが青い警戒色なんてことはよくあった。しかし晩年のゴーナナも終焉してしまい、ゴハチに脚光が集まると、その両数もさることながら、多様な形態がマニアの心をくすぐり、やはり熱中した時代がやって来たのだった。そして何と言ってもEF58を決定づけたのは、61号機の御召列車だったと断言できる。こんなに美しいEF58はそれまで見たことはなく、威厳と格調の高さの共存を感じたのである。
掲載画像は、そのEF58 61の晩年の姿。団体列車の先頭に立つことが多くなり、ファン垂涎の的となっていく。あいにくの曇天でやる気を削がれた想いが蘇る。だからか珍しくネガーカラーフィルムで撮影していた。
EF58 61 和式客車14系