日本国有鉄道が、JRに分割されたのが、1987年(S62)の春の改正だった。それまでの国鉄時代、荷物列車と呼ばれる専用列車が全国に走っており、長きにわたり東海道~山陽スジは言わずと知れたEF58が牽引(一部は他形式あり)していたのは、鉄道写真を趣味としている方々には、しごく当然のことだろうが、このEF58も、晩年には老朽化の波には逆らえず、山を下りたEF62に道を譲ることになるのだ。前にも記述したと思うが、当時EF62が荷物列車牽引で、東海道線を全開で走る姿は、華々しくもあったが、やはり痛々しい方が勝っていたように思う。時速100キロ近い速度で、C-Cという独特の走行音とともに走り去る姿は、どこか無理があったのだろう。カマが故障で遅れということが頻繁になってきた時期があった。
掲載写真は、そんな理由かどうかはわからないが、EF65F型に牽引機が変更され、東海道線を下る荷物列車。ちょうど昼休みに汐留を出発する荷33レ。この列車の前に、8111レという臨時列車にスジがあり、この列車が運転されると、2本続けて撮影できて、しかも都内近郊では、お昼休みの時間帯なので、大変効率が良かった思い出が残っている。
============
1984(S59)-02-08 荷33レ EF65518 東海道本線 : 新子安
Nikon F3P MF Nikkor 180mm f/2.8S PKR
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます