以前から噂が絶えなかった、南武支線の電車置き換えの話。正式な形で発表されたようなので書き留めておきたい。
最近こそご無沙汰しているが、ここ10年くらい新鶴見~川崎地区へと鉄道撮影にお邪魔させて頂き、ターゲットの電気機関車けん引の貨物列車以外に必ずといっていいほど目にする電車があった。それが今回話題にする南武支線を走る205系1000番台だ。南武線でも支線扱いだから、本線を走るE233系電車に比べて近代化が遅れていた様子で、新潟地区に入った新車(E129系)からの玉突きで遥々越後の国からやってくるということらしい。
アントンKにとって、この地区ではクモハ11+クハ16や、大川支線のクモハ12のいわゆる茶色の17m電車を懐かしむことができ、その後のクリーム色の101系も印象的だった。現在活躍中の205系になってどこくらい時間が経ったのか判らないが、いよいよ次世代の電車が走り出すと思うと、また一つ歴史が動き、どこか儚さが心を支配してしまうのだ。
この線区に入線するということは、早晩に鶴見線を走る205系電車も影響を受けることが明らかで、工場地帯に細かく張り巡らされた路線も新しい時代がやってくることは容易に想像がつく。あくまでこれら電車はアントンKにとってはわき役だが、長大な貨物列車が行き交う合間に、遠慮がちにコソコソ動き回る姿は、いつ見ても微笑ましいのだ。
掲載写真は、鶴見駅150年のヘッドマークを掲げ、埠頭の突端に休む205系電車。直接南武支線には関係ないが、近い将来には影響を受けるであろう海芝浦駅の黄昏。いつまでも見ていたい光景だった。
2022-10 205系1000番台 海芝浦
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