アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

電機!電機!電機!~撮影行スナップより

2024-12-03 15:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)
 始発で自宅を出てから、渋谷~池袋~赤羽と乗り継ぎ、赤羽を5時半過ぎの東北線普通列車121列車郡山行き(白河だったかもしれない)にギリギリ間に合う。当時東北線撮影の時には、決まってこのルートで向かっていた。まだ夜明けまで時間があり真っ暗闇の中、上野を出た121レのカマは何でやって来るのか、いつも気になっていたもの。大きな1灯の前照灯が闇から近づきカーブしてホームに入って来る時、一瞬にして答合わせが出来るのであった。この日は、EF58 とEF57 の重連、それも4パンで入ってきて友人と大興奮だったが、後ろの客車に乗り込み、蒲須坂までの道のりを乗り鉄で楽しんだことも良い思い出になっている。今にして思えば、車移動では決して味わえない臨場感とふれあいが至る所に溢れていて、撮影前の前座にしては随分贅沢な時間だったように思う。往路では、蒲須坂まで乗り継ぎはなく、何回か道を譲りながら北上していくが、掲載は、その道中特急列車退避で数分停車中の時のスナップ写真。半世紀も時間が過ぎると、その1枚1枚の記憶がおぼろげになりつつあるが、写っているフィルムには、EF58 EF57 EF15 EF65 EF81・・・電機オンパレード!忘れかけていた当時の日常が天国に思える。
1976-10-31      121レ     EF58 84+EF57 13         小金井駅

地味に現れた EF61牽引の荷物列車

2024-12-02 17:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)
 その当時から関東に住んでいると、忘れがちだった電気機関車はEF61型だったように思う。当時とは国鉄時代だが、同時にその時期アントンKもまだまだ駆け出しの鉄小僧であり、鉄道という鉄道に何でもいいからカメラを向けていたような時期だった。すべてが新鮮に映り、シャッターを切るということの今では比較できないくらいの重みと満足感。その列車を捕まえたというような征服感があったように思う。まだ結果も見ていないうちから、そんな想いに酔いしれた時代だった。現代は、軽薄短小が当たり前、情報があってからの撮影がほとんどだが、当時は全く違っていて、撮影結果はさて置いて、思いの列車をカメラに収めることが出来ただけで満たされもの。その列車に出会えた撮影出来たことが幸福だった。
 ようやくモノクロフィルムで撮影した画像のデータ化が、ある程度完成しつつある。ブローニ版から始めて、35mm版がやっと目途が付きそう。次の段階として、被写体ごとに区分けする膨大な作業が待ち受けているが、まあこれも時間をかけて丁寧にまとめていくつもりである。手元にあった画像より1枚掲載しておきたい。アントンKには、あまり馴染みがなく忘れがちなEF61の荷物列車(荷38レ)名古屋駅通過シーン。曇天から今にも雨が降り出しそうな真っ黒な空に変わり、愕然としていた所に貨物列車のごとく地味に現れたニモレのEF61であった。この時代、日中EF58が構内に停泊しているのも懐かしく右端に写っているが、こんなごくあり触れた日常が、半世紀近く経った今、宝物に思える。
1976-07-24    荷38レ  EF61 7            名古屋駅