杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ターゲット

2012年09月11日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年 日本未公開 イギリス/フランス 98分

知的で腕利きの殺し屋ビクター・メイナード(ビル・ナイ)は、贋作を使いギャングから大金を騙し取った 詐欺師ローズ(エミリー・ブラント)の殺害を依頼される。ビクターは1日中ローズを付け狙い何度も暗殺を試みるが、その都度邪魔が入り中々ローズを仕留められない。しびれを切らしたギャングのボスファーガソン(ルパート・エヴェレット)は自らの部下にローズの始末を命令した。邪魔の入らない駐車場で、ビクターがやっとローズを撃とうとしたその時、ギャングの部下が現れ同じくローズを狙っていた。何を血迷ったのか、ビクターはギャングの部下を撃ち殺し結果としてローズを助けてしまう。ビクターはもう一人のギャングの部下にローズ共々捕まってしまい、絶体絶命の危機に陥る。そこに偶然居合わせたただの一般人トニー(ルパート・グリント)のおかげでピンチは脱したものの、ギャングと、さらに新たに雇われた殺し屋に追われる事になってしまう・・・。


仏映画『めぐり逢ったが運のつき』を現代風にリメイクした作品だそうですが、元版は未見。

ビクターは由緒正しい?殺し屋一家に生まれた腕利きさんで、依頼された仕事は完璧にこなしてきました。ところが、詐欺師ローズを殺そうと彼女を張ってみると・・まぁこれがいい加減で自分勝手で・・でもなんて自由に生きてるんでしょ。あまりの奔放さに逆に惹かれてしまったビクター。当然殺害は失敗続きでしまいにはファーガソンが業を煮やして送りこんだ部下を殺してしまうの全く何やってるんだろ?と混乱するビクターを命の恩人と信じて助けを求めるローズと、偶然彼らを助けたトニーも加わり可笑しな逃避行が始まります。

高級ホテルなら大丈夫と逃げ込んだ同じフロアにファーガソン一味がいたり、新たに雇われた殺し屋マイク(グレゴール・フィッシャー)がビクターに密かに対抗心を燃やしていたり、ビクターが母親(アイリーン・アトキンス)に頭が上がらなかったリ(この母がまた超過激)といたるところに笑いが仕込まれていて楽しくなります。

ハリポタシリーズ以外で初めて観たルパート君ですが、なかなかとぼけた演技をみせてくれますが・・無駄に多い入浴シーンで運動してそうもないなまっちろい体を見せられてもなぁトニーは両親に顧みられず育った青年ですが、その割に掏れもせず純朴な人柄です。彼がビクターを父のように慕う姿が何だか愛しくみえてきました。

ドタバタコメディなのですが、ビル・ナイ演じるビクターは常にきちんとしたスーツを着て礼儀正しい紳士的な男なので、どんなシーンも不思議に品がありました。
少々マザコン気味な独身男に訪れた初めての春が無事に成就するのも良い感じです。もちろんオチもクスッと笑えます。息子の将来有望だね

たぶん前に観たDVDの作品紹介で気になってセレクトした筈なんですが、とてもツボにはまってしまいました。買っちゃおうかなぁ

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