杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

鍵泥棒のメソッド

2012年09月19日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2012年9月15日公開 128分

貧乏役者の桜井(堺雅人)は自殺を考えたが失敗し、銭湯に行き、羽振りのよさそうな男が転倒し頭を強打し気絶するのを目撃。そのどさくさに紛れて、鍵を自分のものと取り換え、彼になりすます事にする。がしかし、その男は伝説の殺し屋、コンドウ(香川照之)だった。桜井は彼をコンドウだと思い込んでいるチンピラ(荒川良々)から殺しの大金の絡んだ危ない仕事を受けるハメに…。一方、婚活中の香苗(広末涼子)は記憶喪失で途方に暮れているコンドウに出会い好意を抱くが…。

主役の三人共好きな俳優さんで前評判も上々ということで、期待して観に行きました。
はい、期待通りの面白さでした
大人のためのエンターテイメント・ムービーと銘打つだけあって、笑いありスリルありトキメキありの幕の内弁当的内容詰め込み娯楽作です

出来心ですり替えたロッカーの鍵、羽振りの良さそうな男の所持品の中には大金の入った財布がありました。お調子者の桜井は喜んで借金の清算に使っちゃいます。それから所持品を返そうと男が入院している病室まで行くのですが、彼が記憶を失くしていると知るとちゃっかり入れ替わったままなりすましちゃうの。溜まった家賃の清算をして、男のマンションに上がり込み散財するその行動はかなり能天気です。しかも奇麗に片付いているその部屋も桜井が暮らし始めると途端に雑然と散らかり放題。あぁ、人って環境が変わっても性格変わらんのねぇと思わせるシーンです。

一方記憶のない男・コンドウは自分を桜井と思いこみます。お金がないので逃げるように病院を出た彼とばったり出会ったのがVIP専門誌(これが後にピンチ脱出の鍵になります)の編集長をしている独身の香苗。(良く言えば世間知らずですが、凡人とはかなりずれた感覚の女性です。)それが縁で彼女はコンドウの世話を焼くようになります。さて、本来真面目な性格のコンドウはボロアパートの部屋を奇麗に片付け、役者として成功するため勉強も始めるの。あぁ、人って・・・以下略
同じく真面目な香苗がコンドウに惹かれていくのも自然の道理と妙に納得してしまいました。

こうして桜井とコンドウの人生はまた離れていくように見えたのですが、コンドウにきた危ない依頼を大金目当てに引き受けてしまった桜井が大ピンチになり、そこへ記憶の戻ったコンドウが現れ・・・コンドウに逆プロポーズした香苗も巻き込んでの二転三転する大騒動にハラハラしながらも最後はスッキリな結末にちょっぴりときめいたりして

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