2013年1月12日公開 124分
緋桜山中学の国語教師・鈴木先生(長谷川博己)は、一見問題がない普通の生徒ほど内面が鬱屈していると考えており、独自の教育理論・鈴木メソッドを用いて理想的なクラスを築き上げようと日々奮闘している。常識を打ち破る局面もあるため、他の教師と対立することもある。また、理想の教室を築く上で欠かせないと考える女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)を重要視しているうちに、よからぬ妄想を抱いてしまうこともしばしばある。そんな鈴木先生を妻の麻美(臼田あさ美)はよき相談相手となりそっと支える。麻美には相手の考えていることを見抜き生霊を飛ばす特殊能力があり、鈴木先生は身重の麻美に気苦労させまいとより一層自らを律している。生徒会選挙や文化祭など行事の多い2学期を迎え、慌ただしいながらも充実した日々を送る中、OBの勝野ユウジ(風間俊介)が小川を人質にとり学校に立て篭もる事件が起こる……。
武富健治の同名コミックを基にしたドラマの劇場版です。
この作品も窪田君出演追っかけの一つ。
ドラマは見たことなかったし、ストーリーにも期待してなかったのですが・・・あれ?意外といいじゃん。妄想部分は除外するとして、鈴木先生ってけっこう良い教師なんですね
これは案外拾いものの作品でした
窪田君が演じた白井は中学時代は不良の落ちこぼれ生徒。中卒で働いている(土木・建設関係?)ようですが、ある日恩師の岡田先生に会いにやってきます。
鈴木先生は自分に会いに来たと勘違いしていましたが、白井にとっての恩師は鈴木先生じゃないのね
岡田先生にひとしきり愚痴を聞いてもらってスッキリした白井は帰りがけ、鈴木先生に「あんたは真面目な生徒しか相手にして来なかったけど、卒業して会いにきたヤツはいるのか?」と問いかけ「先生の価値なんて後からわかる」と言い放ちます。鈴木先生は独自の理論(不良は目立つ分フォローもしやすいが、普通の生徒の抱える悩みにこそ目を向けてやるべき)から白井のような不良生徒は他の教師に任せていたみたいなのですが、白井には伝わらなかったようで
白井の言ったことにも一理あるだけにちょっと凹んでしまいます。
思ったことは腹に貯めておけない性質の白井は直球を放るんですね
そして鈴木先生ではなく「鈴木さん」と呼んでいます。彼にとって尊敬すべき教師は他にいるということを端的に現している呼び方です。出番は短かったけれど、けっこうインパクトのある役でした
さて、鈴木先生と教育方針を巡って対立し心が壊れてしまっていたらしい足子先生(富田靖子)が復職してきましたが、彼女の脳内では鈴木先生は抹殺されているので彼の発言も存在も彼女には見えない聞こえないという展開です。
鈴木先生だけでなく、彼女にとって都合の悪い存在はすべからく消去されてるのが面白いと言うか、現実にもこういう人いそうで怖いというか
幸い鈴木先生には味方してくれる常識ある同僚も多いようです。喫煙室のシーンなどはコミカルな哀愁感があって
生徒会選挙において棄権票ゼロにしようと意気込む足子先生の様子に一抹の危惧を覚えながらも流されてしまう鈴木先生や他の教師たちでしたが、生徒の中から反発する者が出て演説会は大荒れになります。投票を真剣に考えるならば、棄権という行為にも意志が働いていることを尊重し逃げ道を残すべきだと主張する出水に論破されてしまう足子先生。でも次の瞬間彼女の中で出水の存在が消去されちゃう・・こりゃダメだ~
文化祭の演劇の稽古で公園を使用する生徒たちですが、そこには引き籠りになった卒業生の勝野と田辺も来ています。彼らにとってはこの公園こそが逃げ道だったのに、不審者扱いされて排除されてしまうの。逃げ場を失い家庭内暴力事件を起こして捕まった田辺にショックを受けた勝野は、小川を人質に立て籠もります。その言い分は甚だ身勝手で、何故小川を傷つけることが救いになるのか理解することは出来なかったけれど、彼の絶望感や閉塞感は伝わってきます。やっぱり風間君、演技上手いなぁ
そして冷静沈着な中学生小川さんも凄い、凄すぎる!中2であんなに落ち着いていられるんかい?
そしてあんな生徒を育てた鈴木先生もまた名教師なのかも
(小川救出劇はやり過ぎですが
)
選挙も立て籠もりも無事に解決したのは良いけれど・・・考えてみたら両方とも足子先生が元凶な気がしますが・・・。
緋桜山中学の国語教師・鈴木先生(長谷川博己)は、一見問題がない普通の生徒ほど内面が鬱屈していると考えており、独自の教育理論・鈴木メソッドを用いて理想的なクラスを築き上げようと日々奮闘している。常識を打ち破る局面もあるため、他の教師と対立することもある。また、理想の教室を築く上で欠かせないと考える女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)を重要視しているうちに、よからぬ妄想を抱いてしまうこともしばしばある。そんな鈴木先生を妻の麻美(臼田あさ美)はよき相談相手となりそっと支える。麻美には相手の考えていることを見抜き生霊を飛ばす特殊能力があり、鈴木先生は身重の麻美に気苦労させまいとより一層自らを律している。生徒会選挙や文化祭など行事の多い2学期を迎え、慌ただしいながらも充実した日々を送る中、OBの勝野ユウジ(風間俊介)が小川を人質にとり学校に立て篭もる事件が起こる……。
武富健治の同名コミックを基にしたドラマの劇場版です。
この作品も窪田君出演追っかけの一つ。

ドラマは見たことなかったし、ストーリーにも期待してなかったのですが・・・あれ?意外といいじゃん。妄想部分は除外するとして、鈴木先生ってけっこう良い教師なんですね


窪田君が演じた白井は中学時代は不良の落ちこぼれ生徒。中卒で働いている(土木・建設関係?)ようですが、ある日恩師の岡田先生に会いにやってきます。



思ったことは腹に貯めておけない性質の白井は直球を放るんですね


さて、鈴木先生と教育方針を巡って対立し心が壊れてしまっていたらしい足子先生(富田靖子)が復職してきましたが、彼女の脳内では鈴木先生は抹殺されているので彼の発言も存在も彼女には見えない聞こえないという展開です。



生徒会選挙において棄権票ゼロにしようと意気込む足子先生の様子に一抹の危惧を覚えながらも流されてしまう鈴木先生や他の教師たちでしたが、生徒の中から反発する者が出て演説会は大荒れになります。投票を真剣に考えるならば、棄権という行為にも意志が働いていることを尊重し逃げ道を残すべきだと主張する出水に論破されてしまう足子先生。でも次の瞬間彼女の中で出水の存在が消去されちゃう・・こりゃダメだ~

文化祭の演劇の稽古で公園を使用する生徒たちですが、そこには引き籠りになった卒業生の勝野と田辺も来ています。彼らにとってはこの公園こそが逃げ道だったのに、不審者扱いされて排除されてしまうの。逃げ場を失い家庭内暴力事件を起こして捕まった田辺にショックを受けた勝野は、小川を人質に立て籠もります。その言い分は甚だ身勝手で、何故小川を傷つけることが救いになるのか理解することは出来なかったけれど、彼の絶望感や閉塞感は伝わってきます。やっぱり風間君、演技上手いなぁ



(小川救出劇はやり過ぎですが

選挙も立て籠もりも無事に解決したのは良いけれど・・・考えてみたら両方とも足子先生が元凶な気がしますが・・・。
