1985年12月7日公開 アメリカ 116分
2020年6月12日「金曜ロードSHOW!」放送
1985年、ブラウン博士(通称ドク)により一台の自動車 デロリアンがタイムマシンへと作り変えられた。ドクの親友で高校生のマーティー・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は深夜のショッピングモールの駐車場で立ち合い、実験は成功。まさに歴史的瞬間を目の当たりにしたドク(クリストファー・ロイド)とマーティの前に、タイムマシンの燃料となるプルトニウムを騙し取られたテロリストが襲撃してきて、ドクが撃たれてしまう。テロリストから逃げるためにデロリアンに乗ったマーティは、30年前の1955年にタイムトラベルしてしまう。1985年に戻ろうと、1955年のドクに助けを求め、二人は、プルトニウムの代わりに雷のエネルギーを利用することを思いつきます。両親の出会いの場を邪魔してしまったマーティは、このままでは二人が結婚しない未来となり、自分も消滅してしまうため、何とか二人の仲を取り持とうとしますが・・・。
ロバート・ゼメキス監督のこの作品は広く知られていますが、実はきちんと通して観た記憶がありません。地上波で放送されると知り録画してみました。
1980年代の作品ということで、当時は「現代」でも今見るとやっぱり古さを感じてしまうのは否めません。更に30年前に遡って、両親の恋の仲立ちをするという設定で、1950年代の文化やファッションに興味を惹かれる人も多かったのかな。
父親のジョージ(クリスピン・グローヴァー)は当時から不良のビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)に虐められています。ロレイン(リー・トンプソン)との出会いのきっかけを潰してしまったマーティは、何とか彼女とジョージをくっつけようとしますが、ロレインは逆にマーティに気がある様子。男女交際に厳格なはずの母親が、実はかなり積極的な女の子でたじたじとなるマーティが可笑しかったです。落雷の当日は、学校でパーティが開かれていて、そこで両親は初キスをしたと聞かされていたマーティは、一計を案じて二人が上手くいくよう仕向けます。ところがそこにビフが現れ計画が狂うけれど、ジョージが起死回生のパンチをビフにお見舞いして、結果二人は恋に落ちて一件落着、マーティも消滅の危機を回避できました。
嵐の中、倒木によりケーブルが外れるというアクシデント(このシーンだけは何故か複数回観た記憶がある)の中、何とか1985年のドクが射殺される直前にタイムスリップしたマーティですが、間に合わずドクは銃撃を受けてしまいます。ところがドクはマーティの置き手紙を読んで予め防弾チョッキを身に着けていました。
あれ?あの手紙はビリビリに破いてたのにな~・・貼り合わせたのか
安心して家に戻って眠った翌日、目覚めると何だか様子が違います。うだつの上がらないサラリーマンだった父は小説家として成功していて、母も肥満体型ではなく若々しい姿です。マーティーが過去に介入した事で、現在が変わっていたのです。ガールフレンドのジェニファー(クローディア・ウェルズ)との仲にも寛容(というかさばけてる)になっています。 ジフとの関係もひっくり返っているのが
ここで、めでたしめでたし、と行きたいところですが、マーティーの前にタイムマシンに乗ったドクが現れ、未来で起きているトラブルを防ぐため一緒に来て欲しいと言って、居合わせたジェニファーも連れて三人で未来へタイムスリップしていくのでした。・・・って初めから続編ありきだったの?
デロリアンの燃料は、1985年ではプルトニウム、1955年では落雷による電気エネルギーでしたが、未来の2015年(2020年時点で既に未来じゃなくて過去になってるのも興味深い)ではゴミが燃料です。こればかりはまだ追いついていない未来だね