杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

バック・トゥ・ザ・フューチャー2

2020年06月20日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

1989年12月9日公開 アメリカ 108分

2020年6月19日 「金曜ロードSHOW!」放送

無事に過去から1985年に帰還し、ジェニファー(エリザベス・シュー)とデートに行こうとするマーティ(マイケル・J・フォックス)の前に未来から帰ってきたドク(クリストファー・ロイド)が現れて、30年後の2015年に連れていかれます。二人の息子のマーティ・Jrが窃盗容疑で捕まるなど家族崩壊危機のマクフライ家を救おうとするマーティたちですが、偶然タイムマシンの存在を知った老ビフ(トーマス・F・ウィルソン)が、1985年の自分にスポーツ年鑑を渡して賭博で金儲けを企んだことから、別の未来が発生してしまい・・・。

 

PART2では30年後の2015年にタイムスリップします。ホバーボードや乾燥機能付きジャケットなど、未来のテクノロジーが登場しますが、劇中に出てくる『ジョーズ19』でサメが飛び出してくるなどは、2015年が過去になっている現在(2020年)では既に3D映画やARとして現実のものとなっているんですね。さすがに空飛ぶ車はまだ出てきませんけど

前作で散々な目に遭った不良苛めっ子のビフが、今作では未来にやってきたマーティたちの会話を盗み聞きして、自らの未来を書き変えてしまいます。そのため、2015年では大金持ちになっていて、カジノタワーを建設してロレイン(リー・トンプソン)を妻とし町は荒廃しています。1970年代に不動産とカジノ経営に着手して巨万の富を築いた某大統領を連想しますが、まさに彼がモデルなようです

2015年でビフ・タネンの孫のグリフに腰抜け呼ばわりされ喧嘩を買ってしまったマーティは、宙に浮くスケートボード(ホバーボード)で逃走劇を繰り広げます。道具は進化しているけれど、前作のシーンのお笑いでいう「てんどん」ですね

一件落着したものの、古物商で買った昔のスポーツ年鑑をドクに見つかり「未来を自分のために変えることは許されない」と叱られゴミ箱に。ところがこの会話を老ビフが聞いていたというわけです。

1985年に戻った3人ですが、そこはビフ・タネンが町の権力者となり悪事が横行する場所になっていました。マーティの父は殺され、母は無理やりビフと再婚させられていました。父親は墓の中だし、母親はやさぐれていて、前作とはかけ離れたキャラの両親です

老ビフが、過去に飛んで歴史を変えたと知ったドクとマーティは、もう一度過去に戻って歴史を元に戻そうとします。ビフが年鑑を手に入れた日は、両親を結びつけたダンスパーティーの日であることを聞き出したマーティは、1955年のあの日にタイムスリップして、何とか年鑑を取り戻そうとします。「時空の崩壊を防ぐため、自分自身と絶対に顔を合わせてはいけない」とドクに釘を刺されているマーティは四苦八苦しながらやっとのことで奪還に成功します。ダンスパーティの夜の気弱な父がビフを殴り倒すシーンや、ホバーボートを駆使してのカーチェイスの挙句にビフの車が堆肥の山に突っ込むシーンなど前作でのエピソードを再び登場させながら、うまく話しを継いでいます。

未来を戻して安堵するマーティでしたが、ドクの乗ったデロリアン号が雷に打たれて消えてしまいます。呆然とするマーティの前に郵便配達人が現れ、70年間保管されていたという手紙を渡します。差出人はドクで、1885年にタイムスリップしてしまったことが書かれていました。「この状況を救えるのは1人しかいない!」とマーティは1955年のドクの元へ向かいます。そして場面は前作でデロリアン号がタイムスリップに成功した直後に。

この繰り返しながら少しずつ状況が変わっていく手法が斬新で、練られた脚本も相まって高評価なのでしょうね。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする