1990年7月7日公開 アメリカ 119分
2020年6月26日 「金曜ロードSHOW!」放送
ドクの乗るデロリアンが雷の直撃を受けた拍子に1885年の西部開拓時代に飛ばされたことを、1885年のドクからの手紙で知ったマーティは、1955年のドクの助けを借りて1985年に帰ることを決意する、ところが、1885年にいるドクが、ビフの祖先ビュフォード・タネン
に撃ち殺されてしまうことを知って、1885年にいるドクを救おうとドクが撃ち殺される1週間前にタイムスリップする。ドクに事情を説明して1985年に帰るよう説得するが、ドクは崖に転落しかけたクララを助けて2人は恋に落ちてしまう。一方、マーティはビュフォードに因縁をつけられ、1985年に帰る当日に決闘することに。マーティとドクは決闘が行われる前に元の時代に戻ろうとするが・・・。
完結編では、これまで科学一筋だったドクが予期せぬ恋に落ちる展開です。1885年で出会った教師のクララは、SFの父ジュール・ヴェルヌの愛読者であり、科学者の資質を持っていて、ドクと共通点があるんですね 2人の年齢差はちょっと微妙ですが、かなり進歩的な女性ということを考えたらドクに惹かれるのもまぁわからないでもない・・かな。
終盤で、ドクを追いかけて蒸気機関車に追いつこうと馬を疾走させるなど、かなりアクティブで勇気のある女性でもあります。
今まで「臆病者」と呼ばれることに我慢がならずに災難を引き寄せてしまっていたマーティですが、今回は一時の感情に流されず、先を考えて敢えてやり過ごすという選択が出来るようになります。これが何よりの彼の成長ってことですね。
1985年に戻ったマーティが、追ってきたクララを助けるため1885年に残ったドクを思っていると、蒸気機関車が現れます。ドクはマーティに「未来は自分で作るものだ」と助言し、クララと彼女との間に生まれた二人の子供(ジュールとヴェルヌという名前ってところが受ける!)と共に再び時空の旅へ出発していきます。これまでタイムトラベルで未来を変えてしまうことを憂い、タイムマシンを作るべきではなかったと後悔してきたドクでしたが、クララと出会ったことで、自分の未来は自分自身で切り開いていくという強い意志を持つようになったのですね。
1985年を軸に、30年前と30年後、さらに100年前を登場人物たちが行ったり来たりでしたが、練られた脚本が功を奏し、矛盾の綻びも感じさせず、上手くまとめた感があります。だからこそ根強いファンの支持を受けているんだろうなぁ