杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

風雲のヤガ  グイン・サーガ141

2022年04月01日 | 

五代ゆう(著) ハヤカワ文庫

〈新しきミロク〉が密かに勢力拡大をたくらむヤガで、かつて魔道師であった〈ミロクの使徒〉たちのたくらみによって神殿の最下層に追い込まれたブランだが、ソラ・ウィンとヤモイ・シンという二人のミロクの老僧に出会い、その恐るべき法力に接して反撃の糸口をつかむ。さらに思いがけず人間でないものの助力を得ることができたことで、拉致されたフロリーとヨナを救うべくブランの想像を絶する戦いが、ついに始まった!(「BOOK」データベースより)

 

こちらはヤガでのブランの活躍とワルド城でのヴァレリウスの魔道の戦いが描かれます。

第一話 囚われて

ミロク教の高僧二人(この僧たちとのやりとりが実にコミカルで笑いがこみあげてきます)を何とか言いくるめて単身「見通せない」場所へ急ぐブランの前にジャミーラ・ベイラー・イラーグの3人が現れ襲ってきます。ブランを助けたのはイェライシャにより希望を与えられたイグ=ソック。(この件、あんまり覚えてないんだよな~~)ヨナとフロリーが異変に気付いてブロンたちの無事を祈るのと対照的に、カン・レイゼンモンロンはしくじりに怯えることになります。

第二話 刻印

ワルド城でのヴァレリウスたちの話。懸念していたイレーネが魔に取りつかれ巨大な蜘蛛となって城の人間たちを襲います。アッシャへの復讐のみならず、全ての人間に対する憎悪が増幅され、醜悪な怪物になってしまったのは哀れ。ヴァレリウスだけでは力不足で、結界の僅かな綻びを抜けて登場したアッシャと共にイレーネを救おうとする描写が、白熱の魔道の戦いでスリリング。でもイレーネの憎悪は死してなお消えないという後味の悪い結果に。まだまだ登場して魔導師師弟を苦しめそうだな

第三話 荒野を呼ぶ声

再びヤガ。イグ=ソックが案内したのはノスフェラスの魔道師ババヤガのところ。ヤンダル・ゾックに操られ乱れた魔力と精神をイグ=ソックが調整し、真の姿に戻ったババヤガもブランに協力することになります。腐臭にまみれていたババヤガの本来の姿は大地の命の輝きに似た清廉さがあり、ブランも思わず敬意を払うほど。フロリーの監禁場所に辿り着き、彼女に生気を与える描写も好ましい ところがそこへ例の三人組が現れ再び魔道の戦いに。一方ヨナの元にはイェライシャが救いの手を差し伸べますが、急転直下の事態が起こり・・・

第四話 風雲のヤガ

その事態とは、ミロク降臨の大祭を告げる銅鑼の音。ぞろぞろ集まってきた催眠状態のミロク教徒が埋め尽くす中、ヤロールの宣言と共に空から巨大な足が・・・ってどういう魔道じゃ 中途半端に次号へ続く短い章でした

ヴァレちゃんの苦悩はまだまだ続きそうですが、ブランの方も爺さん魔導師たちに振り回されて大変そう そして爺さんがどんどん増えてる

 


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