杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

眉山 

2007年05月07日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
試写会:イイノホール 18:30開演
 
5月12日公開予定

末期がんの母、龍子(宮本信子)の看病のため徳島に帰郷した咲子(松嶋菜々子)は、母の意外な素顔を知り動揺する。しかし、青年医師寺澤(大沢たかお)との恋や、残り少ない母との時間を共に過ごす中で、母の生き方を理解し、自分も成長していくのだった・・。

さださんファンとしては外せない作品。何より早く観たい!とせっせと試写会に応募した甲斐あって、一枚当たりました~一緒に行ったさだ友の○ちゃんは原作を読んでましたが、私は敢えて読まずに鑑賞です。

眉山は徳島県徳島市の山。どの方向から眺めても眉の姿に見えることが名前の由来だそうで、徳島市のシンボル的存在として親しまれているとか。

母の秘められた恋を尋ねる娘のドラマですが、激しさよりも優しさを前面に出していて、静かな余韻に浸れる作りになっています。原作のヒロインはもっと激しく豪胆な性格らしいのですが、松嶋さんのイメージに合わせたのか、映画では芯は強そうだけど、大人しめで優美な女性という印象でした

母・お龍さん役の宮本さんは素晴らしかった女手一つで娘を育ててきた、強さと気風の良さ、心の奥底に秘めてきた恋の記憶といった微妙な感情もしっかり伝わってきました。

そして徳島・阿波踊りの風景はまさに一大イベントとして目を見張ります。
4200人のエキストラによる撮影など、街をあげてバックアップだったとか。

病室で母が看護士を叱る場面、青年医師との出会いの場面、娘が父の医院を訪ねる場面、阿波踊りの会場で父と娘と母が互いに離れた場所から視線を交わす場面、どれも胸が熱くなりました。

注文をつけるなら・・・母と娘、それぞれのキスシーンは蛇足だと 特に母の(若い頃)ソレは手を繋ぐだけで十分に気持ちを表現出来たのではと思えました。これは友人も同じ感想だったみたい松嶋・大沢カップルは、まぁ、サービスと考えておきます

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ブレイブ・ストーリー

2007年05月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2006年 日本 111分

宮部みゆきのベストセラー小説のアニメ映画化。
平凡な小学5年生のワタル(声:松たか子)は、父親の家出と母親の自殺未遂という事態に不幸のどん底に突き落とされてしまう。この運命を変えたい気持ちに駆られたワタルは、転校生のミツル(ウエンツ瑛士)に教えてもらった“運命を変える扉”を開け、異世界で願いを叶えようと、見習い勇者となって冒険の旅に出るのだが・・・

ワタルの仲間にキ・キーマ(大泉洋)、カッツ(常盤貴子)、女神(今井美樹)の他伊東四朗・田中好子・柴田理恵・樹木希林と声優陣はけっこう豪華

宮部みゆき氏の小説は何冊か読んでいて、けっこう好き。「模倣犯」では中居さん主演で映画化もされましたが(あれは結末に異論あり!)今回の「ブレイブ~」も興味はありましたが子供向けアニメということで、劇場で観るのは躊躇われ、更にレンタルもな~~と思ってるところへ、TV放映が

やはり最初のうちは「やっぱり子供向けだな~~」となかなか世界に入って行けない自分がいましたが、ラスト近くでワタルが自分の道を選択するシーン、これはなかなか良かったです。子供でも大人でも運命は自ら切り拓くもの、だよね、やっぱり!!

父が家を出た理由がどうにも自分勝手で許せない気がしたのですが、ラストのワタルが戻った現実世界に納得。安易に元鞘じゃないところが

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21g

2007年05月04日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2003年製作 アメリカ

心臓移植を待つ大学教授のボール(ショーン・ペン)、前科持ちだが信仰に救いをもとめ妻と二人の子供と暮らすジャック(ベニチオ・デル・トロ)、愛する夫と2人の娘を交通事故で奪われたクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。何の繋がりもなかった三人が1つの心臓に引き寄せられ運命が絡みあっていく。

命が消える時、人は21グラムだけ軽くなる・・これが題名の由来。
ヴェネチア映画祭で 最優秀主演&助演男優賞、観客賞受賞作品という冠作品ではありますが、中身の重さに何となく気が向かなかった映画でもあります。

時間軸をバラバラにした作品は数多いけれど、これはまさに細切れ状態。現在と過去と未来が切れ切れに映るので、一応のあらすじを知っていても、何だか落ち着かない状態。全てが繋がった時には疲れが・・

一番引っかかったのはポールの執着心かな心臓の提供者を探りたいと言う気持ちはわからないでもないけれど、それが嵩じて遺族の妻への恋慕となるのはどうよ単に妻との溝から逃げたいだけなんじゃないの?と思ってしまうから。信仰に救いを求め、それが叶わぬからと全てから逃げるジャックも家族を失った辛さを薬で紛らわせるクリスティーナもみんな思いっきり後ろ向き。観ていて暗くなるもんな~~

そんな三人が一同に会す場面で運命が大きく動く。やはり直接気持ちをぶつけ合ってこそ感情の整理もつくし、前に向かって歩き出せるってことなのね。だから、この結末にはとても納得です。

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スパイダーマン3

2007年05月02日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
今日は、これと「バベル」をハシゴしようと朝からシネコンへ。
ところが、チケット売り場について財布を覗くと、ポイントのつくカードを忘れてきたみたい。丁度「光の明滅」で具合が悪くなった人のニュースが出てるし、今日は、ま、いっか!と1本だけにしました。

朝早いのに、中央部の席は殆ど埋まっているし、女性ばかりではなく男性も多い。さすが、アメコミ映画だけあるわ


2007年5月1日公開 アメリカ 139分

強盗に襲われ亡くなったベンおじさん殺害の真犯人のフリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が刑務所から脱獄したと知らされ、激しい怒りに燃えるピーター(トビー・マグワイア)は、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。 (シネマトゥデイより)

仕事も恋も自分では順調に行っていると思い込んでいるピーターは、友だちや恋人を思い遣る心が鈍感になっていきます。そんな彼に宇宙から飛来した液状生命体が取り付き、伯父を殺した真犯人の存在を知ったことで、ピーターの復讐心を増幅させ、別人格に変容させてしまうのです

原作ファンにはお馴染みらしいサンドマン、ニュー・ゴブリン、ヴェノムも登場し、山場ではタッグを組んでの闘いが

映画の冒頭、1と2のあらすじが細かいカット割りで目に飛び込んでくるのが楽しいし、今までのおさらいが出来て、スムーズに本編に入って行けます。

スパイディーの活躍時、米国旗を背景にするなど、いかにもアメリカ的な印象。
もし、邦画だったら、日の丸を背景になんてヒーローものでは有り得ない気がする・・・戦争ものならお得意だけどね

完全無欠なヒーローではないこの物語の主人公は、今回も「弱い心」「悩める心」と向き合うことになります。彼ばかりではなく、親友のハリーや真犯人のサンドマン、正社員の座を争ったヴェノムにもそれぞれの「良心」が描かれることで、人は善か悪かで量れないことを観客に教えているようです。

トビーって、あんまり好みの容姿じゃないのですが、今回のピーターとしての二面性の演じ分けは良かったな~ ブラックスパイダーマンの時の傲慢で居丈高な表情は凄いです。

恋人MJは今回キャーキャーと少々その悲鳴がく感じましたあの悲鳴で「宇宙戦争」のダコタちゃんを思い出しちゃった。アレも煩かった

ピーターがMJにプロポーズしようとしたレストランでのコミカルなシーン(シャンパンのくだり)はけっこうツボ

親友ハリーとの関係修復の方が、恋人とのそれより感動した私です

で・・この映画、まだまだ続くの?

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