「教育と愛国」観てきました。
長野ロキシーで上映中!
だいぶ前から観たかったドキュメンタリーです。
始めから終わりまで、ずっとザワザワと不安な気持ちで見続けていました。
そもそも愛国心ってなんなんだろう。そんなに日本人のアイデンティティって固執するものなのか?
日常を平和に穏やかに暮らしていくことに一生懸命で「お国のために!」と考えるヒマはない。
日本すばらしい!と優越感に浸ることが愛国心ならそれもなんだかなぁと思う。優越感は差別を招く。
なので右派の人たちのことも理解できない。そう言うと、右派の人たちは反日だと言う。そして「反日=左派」「左派=反日」となるんだそうだ。
右や左で分ける必要もないと思うのだけれど、右寄りの人達はそこを分けて右じゃない人は敵と言う。そして徹底的にいじめ抜く。それを政治主導でやっているのが今の日本の政権なのだが、それを認めているのは日本国民なのです。
政治が劣化しているのは、国民が劣化した証拠。そしてそれは教育の結果。
現在、政治がこんなにガッツリと教育に介入している空恐ろしい時代になっていることを知りました。
こんなドキュメンタリーを作ってくださった関係者の皆様の勇気にリスペクトしかありません。
そのくらい今、日本は言論の自由が脅かされていると思います。
映画を観るに先立って、たまたま移動図書館で借りた1冊の本がまたすごい!
ジャーナリストの青木理さんのインタビュー形式でまとめられた1冊。
特に加計学園でその名を轟かせた元文科省トップの前川喜平さんとの章は、映画もリンクするところがあって何回も読み返しています。
安倍政権によって改正された教育基本法が目指す教育は「個人よりも国家が大切」だという思想に基づいていて、型にはまった臣民のような国民を作っていこうとする潮流になっているようです。
「個人としてきちんとしたアイデンティティを持てないから、集団に帰属することで自分の存在意義を示そうとしてしまう。そんな人間を量産する教育は差別や排他性を増幅させ、逆に国や社会を誤らせます。私達はさほど遠くない過去、それを実際に経験しているはずなんですがね」という末文。
今年は沖縄でも過去から学ぶことが多かった。
終戦の日を前にもう一度考えていきたいと思います。
オマケ
ドキュメンタリーの中で東京大学名誉教授だという歴史学者はインタビュアーに突っ込まれるとしどろもどろになりつつも「歴史に学ぶものは無い」と言い切った! じゃあ、なんでこの人、歴史学者なんてやってるんだろうね😑
と、唖然( ꒪⌓︎꒪)としました〜🤔