美浜1・2号機と日本原電1号機の廃炉が正式決定。
廃炉決定で、再稼働に拍車がかかる・・・
高浜1、2号機の審査申請=「40年超」初、美浜3号も―関電
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150317-00000082-jij-soci
関西電力は17日、高浜原発1、2号機(福井県)と美浜原発3号機(同)について、再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請した。高浜1号機は運転開始から40年、2号機は39年を超えている。原子炉等規制法が定めた原則40年の運転期間を超える原発の申請は初めて。
高浜1、2号機の再稼働には、設備の劣化状況などを調べる特別点検を実施した上で、運転延長に関する別の審査に合格する必要がある。関電は昨年12月から特別点検を行う一方、同様に40年を超えた美浜1、2号機については、出力が小さいことなどから廃炉を決定した。運転から38年の3号機は再稼働を目指す。
廃炉が決定しても問題はいっぱいだ。
中間貯蔵施設や最終処分場の行方は、いまだ見えてこないまま。
廃炉に向けての交付金も新たに創設されるだろうけれど、
いままでどおりの交付金依存症の自治体からどうやって抜け出すのか
町全体で考えていく必要がある。
それと、廃炉になったとはいえ、そこで働く人たちや市民の
健康被害について、きちんと調査をしてほしい。
これは国が責任をもって取り組むべき問題だと思う。
原発立地のまちでは、甲状腺の薬がほかの町より以上に多い・・・
という話を聞いたことがあるが、タブー視されてきている。
原発の問題は、本当に根が深い・・・
関電・原電:老朽原発廃炉を決定 「40年ルール」初対応
http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000e020192000c.html
関西電力は17日午前、臨時の取締役会を開き、運転開始から40年を超えた老朽原発の美浜原発1、2号機(福井県美浜町)の廃炉を正式に決定した。関電の八木誠社長は、福井県庁で西川一誠知事と面会し、理解を求めた。日本原子力発電も同日、敦賀原発1号機(同県敦賀市)の廃炉を正式に決め、午後に浜田康男社長が西川知事と会い直接説明する。両社は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受けて施行された改正原子炉等規制法で原発の運転期間を原則40年とした「40年ルール」に初めて対応した。
東日本大震災後、廃炉を決めたのは、事故を起こした東京電力福島第1原発以外では初めて。運転期間が今年中に40年を超える原発は、この日廃炉を決めた3基以外に、九州電力の玄海原発1号機(佐賀県)と中国電力の島根原発1号機(島根県)もあり、両社は18日にも廃炉を決定する見通しだ。
政府は老朽原発の廃炉を促す一方で、原子力規制委員会の審査で「安全性を確認した」とされる原発については再稼働を進める方針だ。
美浜1、2号機と敦賀1号機は、1970〜72年に運転開始し、老朽化が進んでいる。改正原子炉等規制法では、原発の運転期間を原則40年とし、例外的に1度だけ最長20年の運転延長を申請できる。しかし、原子炉が老朽化していないか厳しくチェックする特別点検を行った上で、原子力規制委員会の新規制基準をクリアしなければならず、多額の安全対策費用が必要になる。3基は出力規模が34万〜50万キロワットと小さく、両社は運転延長しても採算が取れないと判断したとみられる。八木社長は、廃炉決定の理由を「工事費用やこれからの稼働期間を総合的に判断した」と説明した。
廃炉は20〜30年かかる長期の作業となるが課題は多い。放射能で汚染された建屋の処分場がないことや、貯蔵プールにある使用済み核燃料の最終的な処分方法は決まっていない。【浜中慎哉、古屋敷尚子】