子どものころから、空が好きだった。
高いところへ登りたいといつも思っていた。
金物店の倉庫には、ハシゴがかかっていて
ひとりになりたいときは、倉庫の2階へ上がっていた。
虹の端っこがどうなっているのか見たくて、
走って探しに行ったけれど、虹の端っこには
行きつけなかった・・・迷子になったけど・・・
夜には星座を探し、星座にまつわる物語に夢中になった。
今はお砂持ちの銅像がある氣比さんの向かいにあった
ビルの屋上で、UFOを探し続けたこともある。
飛行機に乗るときは、いつも窓側の席を予約する。
飛行機の小さな窓から、ずっと雲を眺め続けている。
今日の空もステキだった。
市役所の駐車場の屋上から、空が茜色に染まっていくのを
ずっと眺めていた。
「アホと煙は高いところへのぼる」と、
いつも叱られていたのを突然、思い出してしまった。
70になってもアホのまま・・・なわたし。