今朝は、9時からリニューアルした博物館のオープニングセレモニーに参加。
現在の博物館は、戦前は大和田銀行、戦後に三和銀行になり
その後、福井銀行港支店を経て、
歴史民俗資料館から博物館へと変遷してきた建造物だ。
こどものころ、夏の暑い日に三和銀行へ両替に行くのが楽しみだった。
昭和30年代に冷房設備があったからだ。
重厚なドアをあけると、ひんやりとした空気が
わたしの小さな身体を包み込んでくれる。
ほんとうに涼しくて別世界に足を踏み入れた気がしたものだ。
大理石のカウンターの下に入ってしまうほど小さかったわたしだけど、
それでもいっちょまえに、入金や両替に行き、銀行のお姉さんと
世間話をしていた。
リニューアルオープンした博物館は、戦前の大和田銀行に復元されていて
わたしの知っている銀行とは少し様子が違っていた。
映画でしかみたことがないような鉄格子がカウンターに並んでいたからだ。
そんな銀行内部を見学しているとき、とてもなつかしい方にお会いした。
勝山市の博物館館長の深谷さんだ。
おつれあいの深谷ドクターは、一時期、敦賀の大刀医院で
診療をされていて、八新にもおふたりで来ていただいていたご縁がある。
わたしのことを覚えていてくださって、うれしかった。
2階・3階のフロアには、館蔵品の展示があり、
敦賀ゆかりの絵師、橋本長兵衛や内海吉堂等の掛軸など美術品も
観ることができる。
博物館にはわたしが議員になりたてのころ、毎年2000万円の予算で
京都の特定の美術商から購入していた書画がたくさんある。
書画の真贋について聞いたところ、美術商との信頼関係でなりたっている
のに、何を言う! と言われたことをなつかしく思い出しながら
観て回った。
今日と明日は、無料で見学できるのでぜひ市民のみなさんには
足を運んでいただき、博物館を楽しんでもらいたい。