ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

意識  湯川秀樹の言葉から★

2012-03-25 15:30:43 | ひとの幸福
意識は量子システム。そう考えている。

そう考えることでいろんなことが説明できる。

湯川秀樹博士に応援してもらうと、

「運動の法則は直接検証されるのではなく、

これの法則が実際の物体の運動にあてはめた結果が

現実と一致することによって、間接的に確証されるわけです。

ある前提の正しさはそれから出てくる結論によって

裏書されるという考え方が当たり前になっている」


物理学用語はなんにもわからないけれど、

湯川秀樹の文章は心に染み透るものがいっぱいある。

なるほどなるほどと感心ばかりしてしまう。


昭和18年3月に発表されたらしい『物質と精神』からの引用・・

「物質から精神への路、これが自然科学が現に辿りつつある路である。

実に長い路である。いつになったら開通するのかわからない。

・・・

精神と物質は表裏一体をなしているかもしれない。

それはある絶対的な直観的な知識を意味するであろう。

それこそ真の知識であるかもしれない。

否、それは単なる知識以上のもの、

人格的行為と直接結び付いたものであるかもしれない。

私はそれを何と呼んでよいか知らない。

・・・・

いずれにしても物質の問題が錯雑した迷路に入り込んで、

途方に暮れようとする行き詰まりから、

自ら精神の世界が開けて来るのである。

それはもはや狭い意味における物理学の世界ではない。

主として心理学によって研究されるべき領域である。

そこでは精神現象自身の正確な表現、

それを支配する法則の発見が問題となるであろう。

併し、心理学的世界は決してそれ自身完結したものではなく、

物理的な現象が始終、外的なもの、偶然的なものとして

影響を及ぼしていることは明らかである。」


「この精神現象自体の正確な表現、それを支配する法則の発見・・」

という言葉が言っていることを

このブログで幾らかであっても、やろうとしてるのかなと思っている。

でも私という個人がしてるんじゃなくて、

この文章にもあるように、

物理的現象、外的なもの、偶然的なこと、

・・から影響を受けてなってる寄せ集めのようなもの、

・・それがしている。

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いろは歌

2012-03-25 11:24:41 | 言葉
「色はにほへど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならむ

有為の奥山  今日越えて 浅き夢見じ  酔ひもせず」

・・・という『いろは歌』について。

12世紀の高僧、新義真言宗の祖である覚鑁(かくばん)は

『密厳諸秘釈』(みつごんしょひしゃく)の中でいろは歌の注釈を記し、

いろは歌は『涅槃経』中の無常(むじょうげ)

「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」

(諸行は無常であってこれは生滅の法である。

この生と滅とを超えたところに、真の大楽がある)の意訳であると説明した。


もっとわかりやすい意訳は・・

・・牡丹の花(例えば)もあんなにきれいだったのに、散ってしまった。

このように我々の命も露と散るのだなぁ。

「どこまで行っても我々が勝手に作りあげた価値観、

勝手に作り上げた時間と存在を生きていくしかない。

そういう人生を今日終えた。浅い夢みたいだったなぁ。

今までの見方はなんて夢みたいだったんだろう。

今になってみると、なんてはっきり見えるのだろう。

これまでのように酔っ払ったような見方はするまい。」

・・以上。ネットと本より。

「いろは」がいつの時代に誰が創ったものなのかわからないらしい(多分)

・・考えると凄いことだなぁと思う。
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