砂辺で波を見学したあと、北谷によってお土産を買いそのまま最後の宿泊先である
「沖縄グランビューホテル」まで送ってもらった。
夕飯までは少し時間があるので金ちゃん親子はいったん家にもどり、てんてんとまゆっちは
ホテルでのんびりと過ごした。
このホテルはビジネスホテルだけれど、最近できた新しいホテルなのでとても綺麗だった。
しかも空港からモノレールで5分という立地。赤嶺駅が真ん前にあるので利便性も最高。
ホテルの窓からは海が見える。
この海もまたてんてんが沖縄に住んでいた頃よく眺めにいった海だった。
海を眺めながらまどろむてんてんの横でまゆっちは貝殻を窓辺に並べて干した。
その姿を横でみていたら眠たくなってしばらくの間眠ってしまった。
午後6:30金ちゃん達が再びホテルまで迎えにきてくれて最後の食事にでかけた。
「大根の花」という和食ダイニングバイキングに連れてもらった。
京都にも同じようなスタイルのバイキングがあるけれど、料金も全く同じなのに
このお店は味も品数もすっごく充実していた。京都のお店もこれぐらい充実したらいいのになぁ~。
ベジタリアンのてんてん達にとってとてもありがたいメニューの数々・・。
しかも~しかも~~デザートには大好物のライチがぁぁぁ。
ライチがあるだけで目がになってしまう・
まゆっちはやっぱりここでもおかゆをたくさん食べていた。なにゆえ?
お腹いっぱい食べたあと、いよいよ金ちゃん親子とお別れ・・・。
「じゃぁ~またなぁ~バイバ~イありがとう~」とまるで明日も又会うような感じであっさりとお別れした。
さすがのてんてんとまゆっちもちょっと疲れがでたのか、ホテルに帰ってお風呂に入ったあと
すぐに眠ってしまった。
朝の飛行機出発時刻は8:00。
それでもやっぱり空港まで5分なので、朝食もゆっくりとホテルで楽しんだ。
「なんとも贅沢な旅だったなぁ~~」これがてんてんの感想。
沖縄に行ってダイビングをするわけでもなく、海を堪能するわけでもなく、
また名所を旅してまわるわけでもなく、「ただ沖縄に行った」そんななんともいえない普段の
日常とあまり変わらないふつ~~な旅だったなぁ・・としみじみ。
さてさて、またまた恐怖の離陸タイム。
まゆっちは行きの飛行機で感覚がわかったせいかい、やっぱり離陸時も冷静に漫画を読んでいた。
空に飛び立って時間が経ってもなかなかベルト着用サインが消えない。
台風の影響とは関係なしに雲が多いため、少し機体が揺れている。
うう・・やな予感。
やっとスチュワーデスさんが飲み物のサービスを開始しはじめた頃から機体がガガガ~!!
と揺れ出した。
飲み物サービスも一旦中止。
てんてんはもうこうなるとカチンコチンに恐怖で体が固まってしまうのだ。
機長より:「只今、気流の悪いところを通過中ですので少し揺れを生じます。」
何度も何度もシートベルト着用サインが着いたり消えたりする。
・・・・ととたんに「ヒュ~~~ン!!」 飛行機真下に急降下!!
『びえ゛~~~~怖いよ~~~だずげで~~~!!!
』
まゆっちの手をにぎりしめるてんてん。
額には変な汗がでまくった。
てんてん:「あんた怖くないの?」
まゆっち:「うん、ちょっと怖いけど大丈夫。」
周りの人は怖くないのか、少々声をあげてはいるもののてんてんほどびびっている人は
1人もいない。
しかも機長からはなんのアナウンスも入らない。
行きの飛行機も多少揺れたけど、その時は機長より
「尚、この揺れは飛行上なんの問題もございませんのでご安心ください。」というような
アナウンスが入った。
やはり機長から「大丈夫やで~~」と言ってもらえるとそれだけで安心するものだ。
てんてん:『たのむ~~~機長~~!!頼むからこの揺れぐらいは大丈夫~~と言っておく
んなましぃ~~!!
』
機長:「只今、機体は揺れておりますが、この状態があと15分ほど続きます。」
てんてん;「あほなぁ~~!!これ以上続いたら失神するやんかぁ~~」
機長:「みなさま、引き続きしっかりとシートベルトをお締めください。」
てんてん;「それだけ?それだけかい?たのむから大丈夫~~の一言をぉぉぉぉ~~~!!」
そしてまたまた「ひゅ~~~ん」真下に急降下
てんてん:「もういやや~~~やめて~~こわい~~~!!」(音声出てしまいました。)
あまりのてんてんのこわがりように周りの人達も嘲笑を浮かべる。
でもそんなこと気にしていられない。
そしてトドメがきたぁぁぁ~~!!!「ひゅ~~~ん」
てんてん:「わかった~~わかりましたよ~~
」
『ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・
ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・
ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさい・・・・・・』
「日本の上空からごめんなさいを叫ぶ」
きっと100回以上は叫んだにちがいない。
「送ったものしか返ってこないのよ~」とアロマの初級のレッスンでお伝えしている。
そう・・・これだけ怖い目に遭うということはてんてんにとってはとても大きなメッセージだとわかった。
痛い目にあったり、辛い目にあったり、怖い想いをしたときはその時その意味は
わからなくてもとりあえずたくさんの「ごめんなさい!!」をするてんてん。
機長のアナウンスどおり、15分後には「ぴたっ」と揺れはおさまった。
背中も額にも汗がぐっしょりのてんてん。
今回の「迷走台風」・「飛行機の揺れ」
てんてんにはこのメッセージの意味を実は即座に理解していたのだった。
内容はここでは省略させていただくけれど、沖縄へ出発するまえほんのちょっぴりだけど
てんてんの中に「迷い」というものがよぎった出来事があった。
人間は迷う生き物である。
そして知らず知らずにらく~~な道に逃げ込んでしまいそうになることもある。
確かに無理しすぎていた自分に気付いたら一旦ラクにしてあげる時期というのも
てんてんはとても大切なことだと思っている。それもまたひとつの勇気だと思う。
でもてんてんはちゃんとこのようにメッセージがきてくれた。
メッセージをいただくときというのは大抵、自分の本当の自分・・・(魂)が臨まない方向に
心で進もうとしたときなのだ。
「迷わず自分の信じた道をまっすぐにいけ!」
沖縄出発前、沖縄行きをキャンセルしようか迷っていたとき
「絶対キャンセルなんかいや!絶対沖縄行く!」とまっすぐな瞳で伝えてくれたまゆっち。
そのおかげでほんと台風の直撃もまぬがれ、金ちゃんと共にリゾート地でのんびりと
時をすごすことができた。
一途な想い・・・。これこそがわくわく感の源だとてんてんの先生がお話してくださったことがある。
わくわくした人の傍にいるとなぜかこちらまでわくわく菌に感染してしまう。楽しくなってくる。
まっすぐで一途な想いはすべての障害をも跳ね返してしまうほどの勢いがある。
そして逆に様々な幸せを次々に巻き込んでそのわくわく菌は更なる大きなプラスの渦になっていく。
そんな一途な想いを忘れないで・・・。初心を忘れないで・・・。
沖縄旅行とまゆっちがまたてんてんに思い出させてくれた大切なことだった・・。
これで沖縄旅行記は最終です。長々と読んでくださったみなさま本当にありがとうございました~。
来年の夏は是非てんてんと夫の新婚生活を送った北海道に旅したいと切に願っている。
まゆっちはまだ生まれたての赤ちゃんで全く記憶がないと思うけど、3人で・・・・
あ・・なんだかてんてん母も一緒にいく~~と言ってますが、まぁ・・どっちにしても
懐かしい北海道を旅してみたいです。