先日、実家の父から電話があって
「最近、脚やら腰やら痛いし
又、マッサージしに来てくれへんけ?
お客さんと同じ金額払うし・・
やってくれへんけ?」
ここのところ結構忙しい毎日を送っている私
父のご要望にはもちろん応えてあげたいけど
必ず丸1日だけは仕事を入れないで
自分の愉しみだけを満喫する日を
つくるようにしている
なにせ父は昔から自分のルーティーンを
崩すことを極度に嫌がり
周りがどうであれば自分のわがままを通す
・・という生き方をずっとしてきたのである
私は14:00以降だったら時間がとれるときもあるので
「14:00以降やったら行ってあげられるけど」
・・というと、
「たのむから11:00でお願いできひんけ?」
・・とやっぱり我を通そうとする
私もきっぱりと
「そんなわがまま言うんやったらイヤヤ」
・・と言えばいいのだけど
父に頼まれるとなんでかついつい
「わかった」
と自分の貴重な休みをつかって行くことになった
今で、3回行かせてもらった
「お金はそんなに要らないよ」
と言っても、
「いいからいいから」
というのでありがたくいただいている
もちろん家族割あり(*^。^*)
そして前回行かせてもらったときに
父からのびっくり発言が!!
父は今、80歳
その80歳という年齢に自分の気持ちが負けているのだとか
脚も痛くなって、歩いて阪急の駅まで歩くのも(15分ぐらい)
億劫になり、
これまで月1回飲みに行ってたのも
お茶のお稽古(祇園の花見小路まで習いに行ってる)も
まったく行かなくなったそうだ
私:「そんなふうにうちに引きこもったらどんどん衰えるし
ほんの少しでもいいから歩くようにしないと」
・・というと
父:「それがしんどいねん」
80歳・・私にしたらまだまだ動ける年齢だと思うのだけど
それは、まぁ人それぞれだしね
更にはやはり母が亡くなってからふと
むしょうに寂しさがこみあげてくることがあるらしい
なので、、
「わしも、デイサービスに行ってみようかと思てるんや」
と・・
びっくり!!!
父からこんな言葉がでるなんて!!
人と関わることを極度に嫌い、
友達もいないし、
仕事も早期退職して
若い頃から一人で飲みにいくのと
お茶のお稽古に行く以外は
ず~~~っと家でテレビを見ているような人が
まさか・・まさか自分から
「デイサービスに行きたい」と言い出すなんて!!
妹とびっくらこいてしまっている
よほど父は寂しいのだと・・
そして、、心の中で思う・・
「お母ちゃんのこと、、もっと大切にしてあげてほしかった」
言わないけどね・・。
そして、またまた父のわがまま勃発
デイサービスが利用できるように手続きをしてほしいという
もちろんさせてもらう
でも、、また家に包括の人に来てもらうの
11:00にしてほしい・・と
私:「11:00は無理!昼からやったらいつでも時間つくってあげる」
父:「そこをなんとか、たのむわ、助けてくれ」
私の中の奥底に沈んでいた炎がめらめら
幼い頃のことを思い出してしまった
家にいても父がいる間息が詰まって
辛くて辛くてたまらんかった日々
「お願いもうやめて!!」ということすら
怖くて言えなかったこと
思い出してしまって、、
「ああ・・こんな感情がまだ自分の中に残っていたのか」
・・と自分の感情に驚いた
とりあえず、、深呼吸をして
「無理、、私にも都合がある
パパは1日たっぷり時間あるんやから
こちらの都合に合わせて!!」とぴしゃり
言うことができた
昔は父になにか言い返すことなんて絶対できない私だった
でも、、だんだん言えるようになってきた
「わかった」としぶしぶ承諾する父
そして私も冷静になる
もうとっくにすべて父のことを赦していたと思いこんでいたわたし
でも・・辛かった幼い日の感情がひさしぶりにでてきて
それはそれで、、素直な感情だからいいと思う
でも・・思った
もう、、忘れてあげよう
父はあの頃の父ではない
今では信じられないぐらいまるくなった父
わがままを言うけど、
「忙しいのにすまんなぁ」と何度もいう父
同時に「ありがとう」もたくさん伝えてくれる
こんなこと・・昔は絶対言わない人とだった
だから・・もう
「あのとき、こんなことされた あんなことされた」
・・と思い出すのはやめよう
私自身もこういう想いをもっていてもなんの得にもならないし
父のおかげもあって
私はアロマセラピストになろう~
って思えることもできたしね
そして、アロマのトリートメントで
父とコミニュケーションをとれることを
幸せに思う
父は私からのトリートメントを受けると
ものすごく気持ちがす~~っとなって
ラクになる
・・と伝えてくれる
微笑む母の遺影に語り掛ける
「お母ちゃん、こんなんで(父との関わり方)いいかなぁ」と・・
母からは
「すまんけど、、よろしくたのむわ」と
声が聞こえるような気がする