今日、6/19は娘まゆかの9回目のお誕生日だった。
朝からうきうきわくわくが止まらない様子。
毎年なのだけどプレゼントはお誕生まで待ちきれなくて、6月に入るとすぐに
「まゆか○○がほしいね~ん。」とアピールしてくる娘。
なんだかんだ言って甘い両親&祖父母は娘の喜ぶ顔が見たくて
ついついお誕生日前にプレゼントを買ってあげるはめになる。
今年はお父ちゃんからはペンポーチを・・・
(今や筆箱も、単なる筆箱ではなく、缶ペンケースでもなく、ポーチになってしまったのだ。)
てんてんからは「ALWAYS 3丁目の夕日」の中古DVDを・・・
(娘はすでにほとんどのセリフを覚えてしまい、今は音声を消して自分でセリフを
言いながら見ることにはまっている。この様子を初めてみたとき、
てんてんは唖然としてしまった。そして娘は堤真一さんのファンなのでR・・・シブイ)
祖父母からはかわいいファンシーグッズセットと本を・・・いただき済みのまゆか。
そして誕生日当日・・。
まゆっち:「今日はまゆかのお誕生日~ お母ちゃん、ケーキは絶対円いので
お願いしま~す。」
てんてん:「え~~ショートケーキでいいやん」
まゆっち:「いや~!!絶対円いのんがいい~!!ローソク立ててハッピーバースデイ
の歌唄って、フーってやりたいの!」
てんてん:「ショートケーキの上にローソク立てたらいいやん。」
まゆっち:「いやや~~たのむ!どんな小さいのでもいいから円いチョコレートケーキにして!」
てんてん:『もう~しゃぁないないぁ~』
やっぱりやっぱりなんだかんだいって、昔住んでいた家の近くにある小さなケーキ屋さんで
一番小さなサイズのチョコレートケーキを予約した。
まゆっちの喜ぶ顔を想像するとてんてん自身がうれしいのだ。
まゆっち:「お父ちゃん、今日は絶対早く帰ってきてな~。
3人で一緒にまゆかの誕生日会やろうなぁ~。絶対やで~約束やぶったらあかんで~」
夫:「わかった!今日は早く帰ってくるよ。10時までには帰れるようにするから。」
夜はてんてんも9:30頃までアロマのレッスンが入っていた。
その間にまゆっちはちゃんとお風呂もすませ、宿題もすませ、時間割もすませ準備万端。
てんてん:「もうすぐお父ちゃん帰ってくるなぁ。それまでやまとなでしこのDVDの続き
でも見て待ってよか。」
まゆっち:「うん!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところが10時を過ぎても夫は帰ってこない。
まゆっち:「お父ちゃん、遅いな~10時には帰ってくるって言ってはったのに・・」
てんてん:「大丈夫やって・・もうすぐ帰ってきはるって・・」
10:30
まゆっち:「お母ちゃん、お父ちゃんに電話して」
てんてん:「今バイクに乗ってはるかもしれんから通じないかもしれんよ」
まゆっち:「お願い電話して」
てんてん:「わかった」
(やはり留守電に・・)
てんてん:「もう帰ってきはるよ。」
11:00
まゆかはんべそ状態
てんてん:「お父ちゃん、ほんまに遅いな・・。もう時間も遅いから2人でケーキ食べよか」
まゆっち;「いやや~!!お父ちゃんと3人でないといやや~!」
てんてん;「でも明日学校やし、もう遅いし又明日の朝3人でやったらいいやん。
今は2人でやろう。」
まゆっち:「今日がまゆかの誕生日なの!明日の朝やったらもうまゆかの誕生日じゃないもん!
だから今日3人でやりたいの!」
・・・・とその時電話が・・まゆかが電話に出た
夫:「ごめん、まだ会社やねん」
まゆっち:「なんで~~!!」
受話器を置くまゆか
まゆっち:「まだお父ちゃん会社やねんて・・・」
てんてん:「そっか・・じゃぁ、2人でやろう」
まゆっち:「・・・わかった・・・」(しぶしぶ納得)
小さなケーキに9本のローソクを立て、2人でハッピーバースディの歌を唄って
まゆかがローソクを消した。
とっても小さな円型ケーキだったけど、まゆかは大満足の様子でお味もとっても
おいしかった。
てんてん:「おいしいね~」
まゆっち:「うん、すごくおいしい~」
そしてケーキを食べ終えた瞬間、まゆっちは2階の寝室に駆け上がっていってしまった。
「うわぁ~~ん、うわぁ~~ん。」(こらえきれなくなって大声で泣きだしてしまったまゆっち)
てんてん:「そっかそっか・・悲しかったな。よしよし。」
まゆっち:「今日は生まれてきた中で一番悲しい日や~~」
てんてん:(内心、そんなことが生まれてきた中で一番悲しい出来事だなんて
かわいいなぁと思った。)
てんてん:「まゆかが悲しいのはすごくわかるけど、お父ちゃんだって一生懸命
お母ちゃんとまゆかの為にお仕事してくれてはるんやさかい、許してあげてな。」
まゆっち:「わかってるけど・・でもほんまに悲しいやも~~ん。
お母ちゃんまゆかがどれくらい悲しいかわかる?うわぁ~~~~~ん。」
しばらく背中をさすってあげることしかできなかった。
11:20すぎ・・・夫は大雨の中びしょぬれになってバイクで帰ってきた。
夫:「ただいま~。あ~~~疲れた~~」
てんてん:「おかえり~~、先お風呂に入ったら。」
小声で・・「まゆか、めっちゃショックやったみたいでずっと泣いてるで・・」
夫;「でも仕事やからしかたないやん。」
てんてん:「わかってるけど、それでもごめんなって言ってやってな。すごくすごく楽しみに
してたんやから・・。」
夫は塗れた体をバスタオルでふき取ってすぐに寝室に言ってまゆかに
何度も何度も「ごめんな・・。ごめんな・・。」と謝ってくれた。
まゆかはまたもや大声で泣き出してしまった。
夫は体がびしょぬれだったのでとにかくお風呂に入ることにした。
実はまゆかはもうひとつ楽しみにしていたことがあって、
少し前夫が会社の人から「風水金魚玉」という入浴剤をもらってきたのだった。
その入浴剤は卵型になっていてお湯につけるとどんどん溶けて、
その中から金魚がでてくるというしくみのものらしい。(もちろん生きている金魚でなない)
その出てきた金魚の色で今日の運勢を占うというものなのだ。
占いとかが好きなお年頃のまゆかはお父ちゃんと2人でお風呂に入った時に
一緒にやることをとても楽しみにしていたのだった。
てんてん:「まゆか・・お父ちゃんと一緒にお風呂もう1回入ってきたら。
このままずっと泣いてたら悲しい誕生日で終わってしまうよ。
ほら!あの金魚のやつ一緒にやってきたらいいやん。」
まゆかは少しふてくされていたけど、パ!っと起き上がって金魚玉を持って浴室にいき、
ちょっと気まずそうにお風呂の戸をあけた。
夫:「一緒にはいるか・・」
まゆっち:「うん!」
しばらくすると2人の楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
てんてん:『ほっ・・よかった・・・』
まゆかのこの切り替えが早いところはてんてんは見習わないといけないところだ。
まゆっち:「お母ちゃ~~ん、みてみて~おもしろいよ~卵がどんどん溶けていくよ~」
入浴剤は浴槽のなかでくるくるまわりながら溶けていった。
てんてん:「へ~おもしろいなぁ。何色がでるかなぁ~また出たら言うてな」
またしばらくするとお風呂場から2人の「やった~~!!」の声。
出てきた金魚は黒のでめきん。
7種類ある中でその金魚が出たら「超幸運!」というおみくじでいうと大吉みたいなものが
出たのだった。
てんてん:「よかったね~」
まゆっち:「うん!でも・・・なんで超幸運が黒のでめきんなんやろ~?
もっと綺麗な虹色とかやったらいいのに~」
てんてん:『ま・・たしかにね・・』
でもお風呂に入っている間にすっかりまゆかは機嫌を直してくれたようだった。
2人がお風呂から上がってきたら時間が23:55だった。
てんてん:「まゆか!まゆか~、まだまゆかの誕生日やで~。まだ間にあうよ。
もう1回ケーキ出してお父ちゃんと3人でハッピーバースディやろう~」
まゆっち:「うん!!」(めちゃくちゃうれしそうなまゆか・・・。)
夫も大急ぎで着替えてくれて、時刻は23:57
半分になってしまったケーキだけど、もう一度明かりを消してローソクを立てて3人で
ハッピーバースデイを唄った。
まゆかの本当にうれしそうな笑顔がてんてんの胸のキュンとさせた。
満面の笑みでローソクを吹き消すまゆか・・。
てんてん;「まゆか・・よかったね~。3人でできたやん!」
まゆか:「うん!」
てんてん:「ああ・・もう寝なあかんわ。早くねといで。」
まゆか;「うん!おやすみ。」
再び2階に上がっていったまゆかはすぐに眠りについたようだった。
夫は0:00すぎやっと食事にありつけた。
ビールを飲みながら、
夫:「かわいいなぁ・・いつまであんなふうに言ってくれるのかなぁ。」
てんてん:「先輩ママはみんな小学生の間は可愛いって言ってはるよ。
中学になると反抗期に入るからな。」
夫:「でもまゆかはずっとあんな感じでいてほしいなぁ。」
てんてん:「そうやな。」
こうやって、6/19・・まゆかの誕生日はドタバタだったけど無事家族3人で
一緒にお祝いすることができたのだった。
またこれものちのち思い出のエピソードとして残っていくのだろうな・・。
よかったね・・。まゆっち・・。