日が短くなった事
確実に夜明けが遅くなった事
空が白んでくると
カーテンを開け
窓を開け
朝の冷気が入り込んでくるその瞬間が好き
夕暮れが近づいてくると
言い様のない不安に襲われて
叫びそうになる
そんな日々を過ごした事があったから
今日も新しい朝が来た
朝は幸せだと感じる
幸せから一日が始まる
2人の友人からの電話
疲労骨折していると言うひとり
「痛いよ でもね天気良いとね 畑の草むしりしたりさ なんとかやってるよ」
白内障の手術をしたと言うひとり
「片方がまだなんだわ 通院しなきゃならないんだよ」
送迎するよと言うと
「いやいいんだ 送って貰うとその人が帰るまで心配になるから」
そう言って彼女達は、私の声が元気そうで安心したと私を気遣ってくれた
頑張っている 元気にしている
老いて生きるって 何かとても健気で
じんと熱くなる思いがした
目が覚めたら春の中にいた
周りはぼんやりと黄色
鮮明になると
菜の花かなタンポポかな
いつか見た春
春は毎年やって来るけれど
そうじゃない春もあるんだきっと
やっとだね
久しぶりだね
春の中で
ただ安心している自分がいる
字なんて
一字たりとも
書きたくない
読むのもいや
メールもいや
電話もいや
しんどかった時を
少し乗り越え
昨日やっと
葉書を一枚書く事ができた
昨年
12月始めに届いていた知人からの葉書
退院したら真っ先に返信しよう
ずっと思っていて
すぐ書けると思っていて
2週間も経った
今日投函する
なんか嬉しい気持ち
新しい靴を履いて一歩踏み出すみたいな
春浅き風の冷たさ
晴れた空も色は薄い青
沿道はまだまだ小さな雪の山
日が経って
気持ばかりが春へと向かう
まだ如月
墓もまだ雪の中だった
水も使えない
墓の春は4月かな
長くもあり短くもある
冬の日々
ああ良かったと
会ったこともない
名も知らない
声も分からない
その人の
ブログの更新に
胸なでおろす自分がいる
寒くて
外は灰色で
音ひとつしない朝に
昨夜はずいぶん
雨 降ったんだ
いつもより車道が濡れてるなぁ
水溜りも出来てる
目を凝らすと
まだ細く 降ってる
今日 雨降りかぁ
ガソリンスタンドへ行く用がある
知人が来る事になってる
わずらわしいなぁ
億劫
寒い朝