字なんて
一字たりとも
書きたくない
読むのもいや
メールもいや
電話もいや
しんどかった時を
少し乗り越え
昨日やっと
葉書を一枚書く事ができた
昨年
１２月始めに届いていた知人からの葉書
退院したら真っ先に返信しよう
ずっと思っていて
すぐ書けると思っていて
２週間も経った
今日投函する
なんか嬉しい気持ち
新しい靴を履いて一歩踏み出すみたいな
春浅き風の冷たさ
晴れた空も色は薄い青
沿道はまだまだ小さな雪の山
日が経って
気持ばかりが春へと向かう
まだ如月
墓もまだ雪の中だった
水も使えない
墓の春は４月かな
長くもあり短くもある
冬の日々
病院のご飯は食べるのに苦労しました。 ２度目の手術後の個室９日間の間は特に全くと言って良いほど食べられませんでした。 何が食べたい？好きなものはないの？差し入れてもらって何を食べても良いから・・・・家族まで呼ばれてそういわれました
食べれない、動けない私に。 病人食だから美味しくないのは当然？だと思いましたが、部屋も変わり食事も普通食になってから少し食べられるようになりました。 それでも、食べたい物？ずっと考えていましたね、食べたいものがないんです。 退院もそろそろかなと思う頃、食べたいものが思い浮かびました。 ババかれいの煮付け！！
退院の日、スーパーへ寄るとありました。 二切れ買いましたが、いざ買ってみると食べたくない。 ２日目も３日目も食べたくない、でもいい加減に煮なきゃと思って煮ました。 始めてお粥も炊きました、食べたかったババかれいのそれはそれはおいしかった事。 ２ヶ月と１０日ぶりの美味しい食事らしい食事でした。 昨日は、ちょっと寄ったスーパーに、これもたべたいと思った文旦があったので一つ買いました。
日常、無性に食べたくなるものって結構有るのに、全く食べ物を受け付けない時に食べたい！と思うものって、通年出回らない物を思い出すのかなぁ。
昨日帰って来た時は、片付いたままのすっきりした部屋でしたが、ドッサリの郵便物や病院から持ち帰った荷物などで乱雑になり、昨日はそのままにして何にもしませんでした。 気になっていた髪は染めました、カットとカラーリングだと体力が持たないので、カットだけ予約しました。 お風呂も入りましたが、お風呂は意外と体力を使うので半身浴ならぬ下半身浴かな？足とお尻を暫くお湯に漬け込んでいました。 病院で入浴は一回だけ、何しろ体に管がいっぱい入っていたので、段々少なくなってからはシャワー浴２回、だから垢だらけの粉だらけ皮がむけています。 今日は上半身もお湯に漬け込みました、何回入ったら元の玉の肌になるんでしょ？ ひどいもんですよ
昨日、普通に歩いてスーパーとドラッグストアに寄れたので意外と歩ける！と思ったけれど、夕方から腰も足も痛くて座ったらどうやって立とうか？布団に入るのにどう寝る？どう起きる？そんな状態でした。 無理もないですよね、２ヶ月以上ベッドの上だったんですから、思い知りました。 滑稽だったのは、浴槽に入るのに足上がりませんでした
とことこ チンタラ ・・・と決めたのに少し無理をした様です。
帰ってきました。 ２ヵ月と１０日の長い闘病でしたが、帰って来る車中から見る風景も、久々の自分の住まいも、特に懐かしいとも思わず、こんなに日が経ったという気もしませんでした。 不思議な心境ですが、いつも通りひとりの暮らしが始まるだけなのですから。
でもいい事があります、直ぐ隣に春、弥生３月です、何より嬉しい！
今朝も病院の窓から、夜明けが早くなった昇る大きな朝日を見ました。 私にも朝が来た！いつもそう思って見ていました。