令和2年10月25日
[苦しみに平行 して楽しみを 悲しみに平行して喜びに]
人間はその持てる力を傾けつくして、日常生活に励んでも生詰まることはたびたびです。
人間の日常生活では、ある程度の自由度が許されているとはいうものの、何か問題に遭遇すると、たちまち身動きができなくなります。これを自縄自縛(じじょうじばく)といいます。
『己が心の使い方、己が体の使い方』で、不自由な暗く寂しさに落ち、実に哀れな状態に、追い込まれる場合があります。
人並みに生きて働く心の力を持ちながら、健康溢れる五尺の身体に恵まれながら、自らの手足を縛るとは、自ら苦の世界を招き寄せるとは、おかしなものです。
しかも、どんなに恵まれた立場の人も、苦の世界をたびたび覗くことになります。
それを運命の見えない壁といいます。『心の使い方、生活の仕方の中心』をどこに持つのか!
『アンカー』ということばがあります。
船のイカリだけでなく、リレーの最終走者にも、綱引きにも、テレビの司会者などにつかわれます。
バランスをとる、まとめる、支える、よりどころという意味です。
『楽しみも苦しみにも偏らず』たとえ苦しみに没頭しても、アンカーが働けば復原力がはたらきます。
それは日々の合掌にあります。祈りの最大の効用でしょう。人生は苦楽の織りなす洋服です。やります。!
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