
庄司です。今週の水曜午前クラスは、雪のちらほら降る中での授業でした。でも授業の終わるお昼にはすっかり雨になっていましたから、よかったよかった…。
今回ご紹介するのは水曜午前大人クラスより釜井さんの油絵です。
海外を沢山見ていらっしゃる釜井さん、行く先々で撮った素敵な写真も沢山!今回はその中から、アリゾナ州セドナの赤い岩山を有する迫力の景観を描きました。
セドナという土地は古くよりネイティブアメリカンの聖地なのだそうです。燃えるような赤の岩山からは、地に根ざした力強さが伝わってきます。その力強さ、雄大さを描くため、岩肌の荒々しさを表すにはうってつけのペインティングナイフを使いました。ナイフだと絵具を盛り上げて擦り付けたり、少しずらして持ち上げることでマーブルのような模様を出したり、筆では出せない絶妙なマチエールをつけることが出来ます。そんなペインティングナイフには勢いと大胆の速攻勝負が似合います。こちらの岩山も一週の内にビシッときまっていました。ナイフで描く時は特にモチーフを大まかに捉える力が必要ですが、釜井さんのナイフ使いを見るとセンスをお持ちのように感じます!
ということでちょっとズーム…。

眼下に広がる景色、実際にその場所に立ち、空気と日差しを体感したからこそ描ける絵なのでしょう。釜井さんによるとセドナは近年パワースポットとしても人気だそうです。この作品を見ているとそれも納得してしまう、見る者に力を与えてくれる絵となりましたね!