
先週の金曜日で私の展覧会が終了致しました。
会期中は授業をお休み頂く日もあり、大変申し訳ございませんでした。
またお忙しい中、京橋までおいで頂いた皆様、ご高覧頂き誠にありがとうございました。
物議を醸し出した『水たまり』は(案の定?)売れませんでしたが、2月2日に梅田さんにブログを書いて頂いたお陰で、「『水たまり』が気になって仕方なく、頑張って来ました!」という方までいらっしゃり、私も張り切って作品解説致しました。
在廊中、楽しい時間を過ごさせて頂き気分もリフレッシュ、これからまた皆さんと一緒に作品を生み出して行くことにワクワクしております。
ありがとうございました!

武藤伸子 『静かな日』 油彩 F15号 / 右・題名をメモり忘れました!
こちらの作品は、今回グループ展でご一緒した私と年の近い作家の作品です。画廊オーナーのセレクトで行われた展覧会ですので、武藤さんとは搬入で初めて会いました。素晴らしい油絵を描くので、本人の許可を得てご紹介します。
椅子に座った少年の油絵はDMに印刷されていたものですが、実際の作品は左のものでした。
DM写真撮影後、納得がいかず背景を描き直したそうです。ガラスが入った額越しに撮影したので綺麗には写っていませんが、描き直した作品の方が断然魅力的です!椅子に座った室内の風景は奥行が無く詰まった感じで人物まで萎縮して見えますが、張り詰めた小さな月が描かれた透明感のある夜の風景は息を呑む緊張感を生み、淋しげな表情の少年とぴったり収まりドラマチックです。
彼女は室内風景を得意としておりほとんど外の景色は描かない為、いつもの調子で最初は室内にしてしまったものを、「完成」と筆を置いてしばらく寝かせた後冷静に自分の作品と向き合い思い切って変えたとの事。
己に厳しく、妥協や誤魔化しをしない姿勢から生まれる作品は人を感動させます。
今、彼女と比べ自分の制作する姿勢は甘くなかったか、振り返って反省しています。私にとって非常に有意義な展覧会でした。