
左から、あきお(年長)・かな(2年)・りん(4年)・さらさ(5年)
オバラです。小学生クラス約80人のお正月のご馳走を食べる自画像のご紹介は今日の4人でとうとう最後です。課題をただの食事風景ではなく『お正月のご馳走』にした為、各家庭の様子が垣間見える興味深い内容になりました。
案の定おせち料理は苦手な子が多く、「その中でも選ぶとしたら?」と聞くと、人気は伊達巻・黒豆でした。子どもは甘いものが好きなので、ご飯というよりお菓子感覚なんでしょうね。私も子どもの頃は少食・偏食でご飯の時間が苦痛だったこと(少食過ぎて中学生まで学年で一番小さかった位)をすっかり忘れていましたが、このカリキュラムで「そういえば御節料理は伊達巻と黒豆しか食べられなかった!」とフラッシュバックしました。今もそうならスレンダーだったのに…というのは置いといて、「私の仲間がいっぱい♪」と嬉しい気持ちです。
ただしそんな味覚なので一番多い食べ物はお餅、意外に多かったのが年越しそばの絵でした。ま、ひっくるめて冬休みの料理ですからいいでしょう。皆様はどんな御節料理が好きですか?
ではご紹介しましょう。
あきお あと少しで卒園なので、1月から小学生クラスに入会した幼稚園生。たくさんの料理に囲まれ一生懸命食べている様子は微笑ましいですね。お母さんも作りがいがあるというもの。お雑煮のお椀の描き方は一回の説明で記憶し正確に描写することができました。恐るべし幼稚園生!宗教画のような後光がステキ。
かな 風邪などで2回もアトリエを休んでしまい、他の子はワイワイガヤガヤ空き缶キャンドルスタンドを作っている中で、真面目で律儀な性格のかなは焦ることなく最後までしっかり絵筆を握り完成させました。穏やかで優しく、しかし他人に惑わされることはない芯の強さが表情からにじみ出ています。
りん 正統派な『THE お正月』!重箱の立体感、手と体のバランス、人物配置の巧さ、手前の弟・自分・奥のお母さんの大きさの違いの自然さ、工夫が見られる顔の陰影は、優れた観察力と技術、アドバイスを素直に聞き入れる謙虚さ、努力することが好きな彼女だからこそ表現できたと思います。余談ですが小学生80人中唯一私が「ちゃん」付で呼ぶのは、尊敬する部分しか見当たらないからです。
さらさ 何をやらせてもソツなくさらっと仕上げてしまうのは名前のせいでしょうか?「できました。」や「もう終わりでいいですか?」とは絶対言わず、いつも無言で差し出してきますが、その作品から「非の打ち所などないはずですが!?」との圧迫感を与えてきます。自分に自信を持ったキリッとした眼差しは食事中でもゆるぎません。
さぁて、次回から小学生の作品は、キャンドルスタンドのご紹介となります。幻想的な輝きをご期待下さい!