モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

堂々完成!油絵大行進!

2013-06-28 01:54:00 | 小学生 絵画
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左より まんじろう(2年)・ゆうと(4年)・りお(5年)・りんと(1年)


小学生クラス、油絵完成第2報です!お披露目が楽しみで楽しみでなりませんでした!
どの作品もとてもエネルギッシュで、見ているだけで血湧き肉踊ってしまう私です。元気が出ます。目が覚めます!
本日は中、低学年を中心に7枚ご紹介します。

まんじろう この渋い色のランプ、色の表現にかなり苦心したのではないでしょうか。実際に見て頂けると分かるのですが、まるでケーキのデコレーションのように絵の具をたっぷりと盛ってあります。1センチはゆうにあるのでは?マチエール(表面の凸凹)を作るのは油絵の楽しみの一つです。新しいことにどんどんと挑戦する魂を感じますね!またそれが浮かずに、灰皿の鈍い色味も相まって、大人っぽい作品に仕上がっているのが素晴らしいです。

ゆうと なぜにシャチ…なのかは、以前のブログの最後あたりで触れましたが…。シャチ好きとしては推したい1枚ですが、ヒマワリの種の部分の重ね方、背景のグラデーションの丁寧な仕事ぶり、金魚鉢の映り込みの湾曲具合、これらの美しさを見るに、下地からしっかり塗ったら更に良い色味になったはず!と期待してしまいます。画面からはとても丁寧に筆を運んでいるのが伝わってきます。それなのにシャチを描いてしまうのがまた魅力的です。

りお 女の子らしいモチーフを更に突き詰めて乙女に仕上がっています。それらの『かわいい』モチーフをフワフワとさせずにしっかりと表現できているのは、影の付け方にもきちんと気を配っているからですね。手前と奥の影の違いなどを見ても、地に足の着いた、という言葉が浮かんできます。作者の誠実な視線と画力が伝わってきますね。色味も明るい色だけでなく暗く鈍い色も丁寧に重ねているからこその作品です!

りんと オシャレで調和した、大人びた色合いが格好良いですね!ロボットのおもちゃを中心に小さな王国のようなイメージで、絵本の表紙などにしたくなります。どの色も混色して丁寧に塗り重ねているのが伝わってきます。補色を使う下地の良さが、存分に出ている1枚です。モチーフを囲うロープのタッチも、筆を立てて絵の具を置いていて、とても面白く表現されています。1年生にしてこれとは、次の作品にも期待が高まります!

 
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左より ねね(3年)・もえか(3年)・かずま(2年)
 
ねね なんて丁寧なのだろう、とうっとりします。ブドウの瑞々しさなんて、もうモチーフ以上ではないでしょうか!?果物を置いた台もよくよく観察して映り込みがきれいに表れています。缶詰のタッチも素晴らしい見所ですよ!円柱のものを描くため、縦に入れたタッチが活きています。大人も参考になりますよ、実際に近くで見て頂きたいです!

もえか アヴァンギャルドでいて、しんしんと降る雪の音が聞こえてくるような景色にも感じます。岩田先生の人形のモチーフから、イメージがどんどん広がって自分の世界を作り上げているように感じます。色彩感覚が優れているので色を沢山使っても美しく面白い画面になっています。人形をしっかり描き、また着物の赤が目を惹くので主題がきちんと伝わってきます。ピンクや水色の差し色も楽しい!このまま進んでほしい!

かずま 細かくきっちりと描くところと大胆に大きなタッチをつけるところのメリハリがきいています。背景にビビットなピンクをおいてもしっかりと調和しています。マチエールと左の黄などの色が入ったことでさらに美しい画面になりましたね。ちょっとめんどくさいと思いがちな靴の模様もとても丁寧!金魚鉢の中も鋭いまなざしで観察して、それを大きなタッチで捉えることにより、手前と奥が強調されて絵に奥行きが表れていますね。


どの作品も素晴らしい、根気とパワーの勝利!ですね。小学生クラス以外の方も今ならまだ間に合います、色とりどりの作品たちをじっくりと鑑賞してみて下さいね!しかし、眺めていると時間が経つのが早いのでそこはご用心?かもしれません♪庄司でした。

コメント
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