
秦野 透明水彩
土曜日に現れる人、岩田です。この度ご紹介しますのは水曜日にいらっしゃっています秦野さんの水彩です。今まで私は秦野さんの絵は、静物を数多く見てきましたが今回のような風景画は初めて拝見させて頂くのではないかと思います。
展覧会の講評でも静物ではない水彩も見てみたい!とコメントさせていただきましたがその願いが叶った感じですね。
今回の作品、左上の夕暮れ時のドイツの写真を元に制作された作品は、いつものようにじっくり時間を掛けて取り組みましたが、驚くことに他の3枚(デッサンは1時間程描いた下描き)は約1回の授業(2時間)で完成させた作品です!
それというのも、1月の小学生クラスのカリキュラムが『起承転結を使った4コマ漫画的絵本製作』であることから、大人クラスの授業中に田中先生が見本になる作品を制作して、「もう年末で中途半端な作品描いても仕方ないですし、秦野さん手が早いから、小学生クラスの見本として一緒に4ページの絵本作って下さいよ!」とお願いし、1日1枚の絵を描いて頂いたからでした。今年はあと1回授業で授業が終わりますが、このペースなら全て完成し、4枚の絵本が出来上がることでしょう!
「でもストーリーは先生が考えて下さいね!」と言われています。安野光雅『旅の絵本』のように、文章はあくまでも蛇足となりそうですが。きっと素晴らしい絵本が完成するのではないでしょうか!
どの絵も大変、味があるのですが完成した左上の作品は柔らかい線がとても特徴的で美しい作品ですね。モチーフを描いた作品とは一味違った雰囲気があります。静物の場合、モチーフによって楕円やパースなど、結構形をきっちり取らなければならないものもあるのでカチッとした印象になってしまうことがありますが風景の場合、そこまで気にしなくてもよいのでいつもとは違った雰囲気になるのかもしれませんね。
秦野さんには静物、風景に留まらずこれからも様々な作品を制作して頂ければ嬉しく思います。又素敵な絵を見せてください!