
昨日が暖かかったので落差で今日はとても寒く感じました。まだまだ冬ですね。
本日は日曜大人クラスより根本さんの油彩画をご紹介します。
雑誌の1ページの南国でハンモックの上にくつろぐ女性の写真を元に、ご自身の描きたいイメージを沢山盛り込んで、こんなに幻想的に仕上がりました。
極楽鳥のような不思議な鳥が加えているハンモック、そしてそこでまどろむ女性…。月夜の中で開かれている遠景のバザール、とそこに続く道。とってもメルヘンでありながら不思議な世界が広がり、作者の頭の中の世界に引きこむ力を持っています。
また遠景のバザールはおおまかなタッチでありながら活気を感じさせ、想像力を刺激します。
タッチを残しながら描いた地面も少しざわつきを感じさせ、バザールの活気なのか、不穏な気配か…悩んでしまいます。そして全てを見守るような大きな月。こうしたように見る人によっても感想の変わりそうな作品、見る者に委ねるような作品は中々描けるものではありません。想像の余地を残したり、思わぬ物の組み合わせだったり…根本さんの作品にはそれらが備わっているのでこのような雰囲気になるのでしょう。画面と対話しながら一枚の作品を作り上げていくというスタイルが出来上がっているのですね。
毎回、今度はどうなるのだろう…と描き始めから楽しみな根本さんの作品です。すでに次の作品に取り掛かっていらっしゃいますが、そちらもまた途中でガラリと変わるかも!?とわくわく期待しています! 庄司でした。