モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

語るカタルシス

2015-03-17 21:16:26 | 小学生 工作
火曜日小学生クラス。絵物語とその場面からとび出した立体作品を作ってもらいました。  (南澤)

今回は、まず各自お話しを考えてもらい、絵を4ページの場面にまとめていきました。それだけでも十分に愉快な授業でありますが、今回はさらに粘土で立体作品にまで引っ張ることを学びますから、将来、商魂たくましいアニメや玩具のメーカーに就職しても安心です。一つのネタで2毛作。
それでは幾つかの作品を取り上げてまいりましょう。



まずは、勇ましい武者が勝ちどきの雄叫びを上げている作品(上段左)、タイトルは「国士無双」。絵も粘土作品もいい出来映えです。もう何の迷いもありません。鎧もカッコイイ勇者(当然本人)が敵をぶっ飛ばして仁王立ち!男のコ妄想の真髄であります。一方、その下は亀に案内される少年(当然本人)のお話し。主人公選びにもそれぞれの性格がよく出るのが実に興味深いです。ちなみに初めは、亀が案内していくけれど、何も起きずにまた帰ってくるという設定でしたが(笑)ご両親が不安になるかもしれぬと、無理矢理UFOに乗せさせました(笑)
左下の絵は、女のコらしいお花畑のお話。一輪ひときわ目立つ花の種を持ち帰り植えると、自分の家にそのお花が咲き乱れるのでありました。話自体は普通でありますが、画面にびっしりのお花畑は見応えありで、絵本ならではの作品となりました。そして何より選んだ場面が、発芽を夢見て一生懸命植える労働場面である所が、プロレタリア感をくすぐるのでありました。



続けて、左から女のコシリーズ3つ。ダイエットとリバウンドに闘う少女、売れっ子ファッションデザイナー誕生物語、国際女スパイの華麗なる金庫破り。どれもしっかりした自己実現を表現して、男性陣との精神年齢勝負を大きく引き離しております。
最後の段は、クジラに飲み込まれちゃうお話し。感動したのは、お腹の中の街でしっかりボーイフレンドを見つけ、最後にはそこで結婚までして幸せを見つけてしまう、素晴らしき女性の生命力!現実肯定感!テレビの「僻地で暮らす日本人妻」に紹介したいくらいなのであります。不遇をなげくオタクやニートな男性どもは、こういうタクマシイ女のコに見初められる努力をするべきですな。
コメント
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