モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

オニ退治とリレーお絵描き

2018-02-01 20:46:52 | 親子

今日から2月・・・明後日は節分ですね!幼稚園や保育園では、節分行事はもちろん行うようで、こども達から「あしたは ようちえんに オニが くるんだよ!」と話題にもなってます。親子クラスに通ってくれているお子さんは未就園児なので、自宅で家族と豆まきをするか聞いてみたところ、オニ=こわいイメージの為か?親が豆の後片付けが面倒な為か?豆まきをする家庭はなかなかいないようです。家ではできない季節の行事でも、アトリエに来ればお友達と一緒に楽しめます。小さいお子さん達なので、豆を使わない邪気払いを企画しました。

まずは、オニの制作です。この日のワンポイントレッスンは、ハサミの刃を大きく開いて紙を切る練習。最初は、お母さんに手を添えてもらって、ハサミをどのくらい大きく開くのか、ちょっとずつ感覚で覚えていきます。刃を1回閉じて、チョキンと切るコツが分かって要領を得たら、たくさんの色画用紙をチョキチョキ切っていきます。三角や四角など、大きさも形もいろいろなものができました。この形をオニの顔に重ねてみて、何に見えるかなとお母さんと一緒に考えていくやりとりが楽しそう!「尖った三角は、目にしよう!」「優しい顔にしたいから、かわいい丸い頬にしよう!」「女の子オニにしたいから、髪の毛を長くしてツインテールにしたいな!」・・・などなど、アイデアが次々と出てきました。オニが完成したら、新聞紙を丸めて作ったボールで、力いっぱいオニにぶつけて、さぁ~!オニ退治です!

そしてこちらの写真は、何をしているところかと言うと、こども達が絵本を読んでもらっている間に、大人だけでオニの絵をリレー式で描いている様子です。グループごとに絵を描く順番を決めて、オニの顔のパーツを一人一つ描いていきます。自分が描いたパーツの後に、次の人が何を描くか分からないので、完成の絵が全く予想できず、皆さん描き手が代わるたびに、ドキドキしながら楽しんでもらえたようです。(Eri Ito)

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惹きつけられるように何度も見てしまう。

2018-02-01 00:30:57 | 大人 油絵・アクリル

永瀬 油彩 

水曜日担当の滝口です。
アトリエミオスを終えて、9時を過ぎて空を見上げてみるとなんと皆既月食で月が欠けて来ていて、デッサンとかを教えていると、あれは単に光の現象で起こっているんだと覚めて考えてしまいますが、でもこの大きな規模の現象だと、やはりなんとも言えぬ感動を覚えてしまいます。惹きつけられるように何度も見ていました。

さて、今日は水曜日午前中コースの永瀬さんの作品の紹介をしたいと思います。
惹きつけられる絵画作品というのは、絵からその描いた人の内面であったり、生きて来た人生の深みであったりが、色や形、世界観から滲み出ている作品だと思います。僕はこれまで、予備校などで10代や20代前半の学生たちが描く作品を見て来ました。この子の絵はいいな〜、この子の描く絵はセンスあるな〜など思うこともありますが、やはりそれはこれからの可能性や受験という枠の中で見る視点でしたが、アトリエミオスに来て社会人の方達が描く作品を見ていると、技巧とは違う絵の深みが出ていて、これはなんだろうと思うことが多々ありました。
永瀬さんの油彩も、ミオスに来てから2、3枚と見せていただいて来ましたが、世界観や視点がとてもはっきりとされていて、教えるといってもデッサン的な部分や絵のまとめ方といった部分程度で、永瀬さんの既に持っている感覚やセンスは、本当に何もいうことができない魅力に溢れています。この並んでいる3枚を見ているだけでも、永瀬さんの人柄や上品さが現れていて、絵を見ていると同時に、永瀬さんの持っている内面世界を見ている気にさせられます。惹きつけられる絵画というのは、こういう作品のことを言うんだなと思います。
左の作品を見ていても、女性の背中側が描かれていますが、背中だけでいろんなことを語って見える絵なんてなかなか描けませんよね。ついつい色んなことを想像しながら見てしまいます。この女性はダンサーでスポットライトに当たってこれから踊り出すのかな?とか、とっても若い子なのかな?など、授業終わりに皆さんで色々と話していたのを覚えています。想像しながら見れる絵ってとっても魅力的ですよね。

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