遼 中1 『貝とガラス浮き球』 油彩
ピザを作るゲームにドはまりしています。マユカです。今回は遼の油絵をご紹介します!
貝殻に浮き球、クワと、なんだか海を連想するモチーフで構成された一枚。巻貝に耳をつけると海のさざめきが聞こえてくると言われているように、手前の貝殻からは不思議と波の音が聞こえてきそうです。手前と奥の貝殻の描きこみ具合で遠近感も出ています。
貝特有の少しざらざらとした質感と、ガラスのツルツルした質感の描き分けもできており、光の向きが分かる陰影のおかげで、そこに存在しているかのようなリアリティが生まれていますね。結構形をとるのが難しそうなモチーフが並んでいますが、画面としっかり向き合い、真剣な様子で黙々と描いていました。
遼の油絵は夏らしいモチーフで統一されているせいか、一目でテーマがなんとなくわかり、画面全体にまとまりが出来ていますね。
遼が意図してこのモチーフを組んだかは分かりませんが、夏の間に描く油絵としては、とてもぴったりなモチーフ選び、テーマ設定だと思います。構図はもちろんですが、統一感のあるモチーフでまとめると、説得力がある画面作りができます。絵作りはテーマ決めから。デッサンでも、イラストでも、何かしらのテーマや目標があって完成すると、私は思っています。
様々な色で構成された元気いっぱいの小学生クラスの油絵を長く見ていたからか、落ち着いた上品な雰囲気の油絵に、なんだか癒されました。夏も終わりですが、是非お部屋に飾ってみてくださいね!