舞 中1 油彩
やっと夏に適応できたかと思ったらもう秋で寒さすら感じています、ホノカです。
今回はそんな夏を思い返すような、舞の油絵のご紹介です!
真っ白な雲が浮かぶ鮮やかな空と、一面に広がるひまわり畑。爽やかな夏らしさが詰まった、フレッシュな作品ですね!正方形のキャンバスに描かれていることで、景色を切り取ったようにも見えてきます。
この爽やかさにはやはり、ひまわり畑が欠かせません。ですが、花一輪ごとに全て主張してしまうと、どうしてもくどい印象になってしまいます。そのため、彼女の作品では手前の数点にポイントを絞り、輪郭がくっきり描かれていることで、大群であってもさっぱりと感じます。
また、葉にも目を向けてみると、手前側は青々とした緑色の大きな葉、奥側はそれよりも明るい黄緑と差をつけています。まず手前側は、ひまわりと葉で色をはっきりと分けて描くことで、前後感などの立体的な空間が生まれます。そして奥側に向かうにつれ、ひまわりと葉の中間の色が増えることで、遠景のぼんやりした見え方が表現されていますね。夏は特に陽炎で遠くの景色がぼやけて見えることがあるので、今回のモチーフにもマッチした描き方だと思います。
そしてそんな夏らしいひまわりを引き立てる空も色選びが素敵です。夏の空は高いと言いますが、水平線に近い方は明るい水色が用いられ、上に行くほどに少し紫が入った青にグラデーションしていることで、空が奥に広がっているように感じられます。少し霞んだ雲も、空の広がりに一役買っていますね。
彼女はこの作品が初の油絵ということで、途中では何度描いても形が崩れてしまい、全てが曖昧になってしまった時もあり、苦労が絶えませんでした。ですが、植物の細かく変化する色や空のグラデーションなど、油絵らしい作品が完成したのではないでしょうか?季節はもう立秋を過ぎてしまいましたが、ぜひ今年の夏の思い出の一つにしてあげてくださいね!