麻場 油彩
岩田です。今回は、麻場さんの油彩をご紹介します。
こちらの風景は、ポルトガルのリスボンにある公園。中央にあるのは噴水で、小川も流れています。そしてこの噴水は、時間によって色が変わるアート作品になっているようです。
ご家族が撮影されたこちらの写真にピンときて、スクエアの画面に描こうと思ったと話されていました。
先ずパッと見て、単純に綺麗だなと感じます。全体はブルーを基調にして描かれています。
流れる水の中の紫やピンクを使った微妙な調子、地面の影の色使い、特に手前の木の影が凄く綺麗です。
その中の色使いやナイフを使った表現、左手の木々も複雑な色が置かれていますし、ピンクや黄色など、絵を遠くからみても何ら違和感がありません。そうした色同士が混然一体となって美しく描かれています。
そうした状況を客観的に捉えた絵でありながら、しいて言えば手前の木の影から噴水迄を繋ぐ地面の中にもう少し色の変化を付けて、それらの変化を楽しみながら噴水へとたどり着くといった工夫があると更に良くなったと思います。
作者は、手前の木陰から噴水へ、そして右手のハシビロコウへと繋ぎ、背後の木を通って背景を経由し、左手の木を楽しんでもらって下方へと抜けていく、という目の誘導を考えて画面を作っていまが、絵を見ている人に、どこで楽しんで貰うかということを明確にすることで、この絵が何故描きたかったのかが伝わると思います。次の絵では、そうしたことを計画して描いていくと良いでしょう。
ユーチューブでは、画面に絵を近づけながら詳しく解説しています。是非ご覧ください。
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