モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

工作で学べるもの

2023-04-04 22:46:08 | 小学生 工作

はじめまして。この度新しくスタッフとして入らせて頂きました、佐藤と申します。(下に顔写真載せて頂いています。)しばらく岩田先生がお休みされるため、代理としてアシスタントを勤めさせて頂きます。短い期間ではありますが、皆様どうぞよろしくお願いします!
私自身は、中学・高校生時代にミオスに生徒として通っていました。大学卒業後は企業勤めをしていましたが、今回ご縁があって少しの間お手伝いをさせて頂く事になりました。

岩田先生の代理のほか、小学生クラスにもアシスタントとして参加しています。
今回が初のブログ担当になりますので、まずは 2・3 月の間に小学生クラスで行っていた、兜の制作について紹介したいと思います。
兜の作り方は マユカ先生のブログ、制作中の小学生クラスの様子は ホノカ先生のブログ でも詳しく書かれていますので、そちらもぜひご覧ください!

冒頭に記載した通り、私がミオスに通っていたのは中学・高校の間で、小学生クラスに生徒として参加したことはありません。
また、生徒として通っている間もずっとデッサンやデザイン・絵画を描いていたため、工作には殆ど触れず。工作といえば「小学校の図工の授業で何か作ったような気がする」「大したもの作れなかった気がする」程度のうっすらとしたイメージしか残っていませんでした。

しかし今回の兜はカシュー漆や革紐を使った本格的な工作。どんどん出来上がっていく兜を見て、「小学生が作る紙工作でこんなにクオリティの高いものが出来るんだ!」と、一鑑賞者として楽しませて頂きました。

制作の過程で生徒たちが「使っていた漆の色が、途中で無くなっちゃいそうだから、鉢と眉庇で色をガラッと変えてカッコよくしたい」「兜の飾りが失敗してしまったから、別の飾りや家紋を重ねたい」のように、状況に応じて臨機応変に作業を進めていたのが非常に印象に残っています。

工作、特に集団の中で一緒にモノを作るとなると、自分だけではコントロール出来ない事態が発生し、計画通りに作業を進められない事も多くあると思います。
そんな時に「思い通りに行かなかったからもういいや」ではなく、限られた状況の中でリカバリーする方法を考え続けたり、失敗を新しいアイディアに変えてみたり。制作中、生徒たちの柔軟な考え方に何度も感心しました。

こういった姿勢や物事への向き合い方は、工作をする時だけでなく日常生活の中でも、学生時代だけでなく大人になってからも、常に求められ続けるスキルであると感じます。
自身が学生の頃には、お恥ずかしながら、その事には全く気付けていませんでしたが……。

生徒たちの取り組みを見て、工作って実はすごく重要な事を学べる機会だったんだなあと、今更ながら気づかせて貰いました。

今回制作した兜は、本格的な素材&生徒たちの創意工夫が掛け合わさり、とても本格的な仕上がりになっています。
力作の兜、端午の節句まで是非飾ってあげてください!

コメント
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