モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

息子さん達を描き続けて16年

2025-02-14 21:23:43 | 大人 水彩


佐々木 透明水彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、佐々木さんの水彩画です。2009年から始まりました息子さんの成長画シリーズ、いよいよ16年目に突入!(アトリエは2007年から通われていますので、18年目!)今回の作品も次男君。2016年にご紹介させて頂いたブログでは赤ちゃんの頃の姿を見る事が出来ます。毎回思うのですが、こんなに小さな赤ちゃんが、たった数年で沢山食べ、走り回り、喋れる様になるのってとっても不思議です。人間ってすごい!

左の作品は、野外のイベントでしょうか?黄色い飲み物が沢山見受けられるので、ビールフェス?周りで大人たちがお酒を交わす中で、嬉しそうにポテトをつまむ姿が微笑ましいですね。見ている私も一緒に食べている様な気持ちになってきます。水彩の柔らかい色合いを活かし、日常にある穏やかで優しい時間を絵の中に作り出しています。何より、作者の人柄や子供に対する暖かい気持ちといった、本来は目には見えないそれらが、絵の具を通じて可視化されている様に思います。思い出と噛み締めながら、一筆一筆を丁寧に重ねていかれたのでしょう。
主役である次男君以外はかなり思い切って薄く仕上げました。それにより、絵の中にメリハリが生まれ主題が分かりやすくなっています。顔がハッキリと描かれているのは子供だけですが、画面に映る人たちの指先からも動きや感情が伝わってきますね。

右の作品はキャッチボールですね!お父さんと息子といえばコレ!ボールの軌道をしっかり見つめ、キャッチしようと構えている瞬間をよく捉えられています。シャツを白く見せる為の影の色やジーンズのくすみも、さり気無く描かれいるようで実は巧みに表現されています。水彩画、特に人物の肌などは色を濁らずに表現するのが難しいものですが、子供らしい健康的な肌の色に仕上げられています。16年間、息子さん達を描き続けた経験が活かされているのでしょう。背景の柔らかな光を感じるタッチも素敵です。

絵の中の息子さん達と一緒に、佐々木さんの技術も成長されているのでしょう。今後も成長を楽しみながら、制作して頂けたらと思います。


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