モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

相模原弥栄高等学校美術科 合格再現作品2

2025-03-06 11:05:49 | 美大・美術高校受験生作品


IROHA 2025年/合格再現作品

気温差で風邪をひきそう!マユカです!今回は昨日に引き続き、合格者作品...IROHAのデッサンをご紹介します!

彼女も絵が好きな子の一人。IROHAは最初から形どりにそこまで手間取ることもなく、それに加えて素直で実直な性格だからこそ上達が早かったように思います。とにかく早く筆を動かす!と言われれば早くベースを置き、色が全体的に似ていると言われれば必ずどこかにしっかりとした黒を置き...素直に改善を重ね、自分の作品を遠くから見たりと客観視しつつ、毎回積み重ねるように鉛筆を動かしてきました。

そんな真面目なIROHAだからこそ、受験後「金属の手前を目立たせたくて黒く描きすぎたら反射が描きこめなくなっちゃったんですよね…」とか、「構図が失敗しました!セコイ手でごまかしてきちゃった…」と、再現作品を描いている途中に一人反省会。自分の作品の詳細まで覚えてて偉いなぁと思いながら内容を聞くと、再現作品よりも少々右上のスペースが広く(間抜けに)なってしまったそうで、「最後に『受験番号の札をテープで右上に貼って提出』って指示を出されたから、貼る位置を右の角じゃなくて少し中央に寄せて、隙間を目立たなくしたんです。」と言っていたので、「そのごまかし方もよく考えついたね。ひらめきと度胸は美術で食べていくのに重要だからこそ、逆にそれを評価されればいいね。」と慰めつつも、アドリブでどうにか見せ方を考え、咄嗟の判断でカバーしたことに感心しつつ、発表をドキドキして待っておりました。結果はめでたく合格!彼女の努力の積み重ねが報われて本当によかったです。

普通過ぎると面白くないからこそ、少し尖る部分があると評価してもらいやすい美術の世界は、セコいズルいくらいがちょうどいい!全体的に見たときのバランスに気が付けて機転を利かせられたのも、日ごろから客観視を心がけていたIROHAだからこそかもしれません。

そういえば「一日で何枚もの実技デッサンを見る高校の先生たちは、一枚一枚見るようなことはしない。壁や机、もしくは床に全部をずらっと並べて、全体を見ながら選んでいくから遠くから見たときに強く目立つほうが良いんだよ」と伝えていたことを思い出しました。こういった小さな言葉を覚えていてくれたのかな?ともかく、本当に合格おめでとうございます!IROHAのこれからの高校生活が楽しいものになりますように!


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