「ん?晴さんって、聞いた事ある名前のような?」と思ったミオスフリークの皆様、そう、武蔵美の油絵科に合格しているハルです。ちゃんと第一志望の藝大デザイン科も現役合格しました!
余談ですが、外看板に『藝大デザイン科、現役合格!ハルおめでとう!』と貼って自慢していたら、通りすがりの方に「大学って普通現役で合格するものじゃないんですか?」と声を掛けられました。しないから!藝大は多浪が当たり前だから!そんな話をハルにしたら「でも今年のデザイン科は現役5人もいますよ!」とのことで、入学してから現役合格でイジメられる心配もなくなりホッとしました。
しかし彼女はいつもソツなくなんでも器用にこなし、必死さがまるでない人なんです。恵まれた才能で、苦労もしないで余裕で合格したように見えるクールビューティー。(ルックスも良い!)藝大にいるんですよね、こういう人。同じ年だったら嫉妬で絶対ハルと友達になってないわ!(笑)
晴 高3(現在大学1年生) デザイン画
藝大のデザイン科と私大のデザイン科の試験内容の違いは多々ありますが、まずはコレ↑。藝大は絵具をグラデーションにしていいこと。ファインに近いセンスですね。私大はグラデーション禁止なので、立体的に見せたい場合などは、混ぜないように隣同士の色を少しずつ変えていきます。
上段-ケント紙(左はプラス飴) / 下段-水粘土
物凄い違いはコレ↑ 紙立体 or 水粘土立体がある!
試験の問題例
与えられた「ケント紙」「トレーシングペーパー」「紙風船」を用い、各々の材料の特性を活かしながら「空気」をテーマに立体構成しなさい。
言葉(動詞)をテーマに、巻き段ボールと一辺が5㎝の立方体をモチーフにして、粘土で造形表現をしなさい。(隠れる・朽ちる・叫ぶ・笑うetc)
以下、藝大HPから抜粋
発想力・問題読解力・適応力・展開力を判定する機会として考えています。問題の要点を理解し、柔軟な発想で自分なりの答えを探し出し、それを独自の表現として定着させる──そうした高度の表現力・造形力を求めます。
あらゆるデザインの現場では、制約を柔軟な発想をもって積極的に受け入れる適応力が必要とされています。藝大デザイン科では、日頃から物事を綿密に観察して対象の中から本質的要素を引き出す描写力をもつと同時に、与えられた問題に対してこれまで訓練してきた表現を繰り返すだけでなく、その場で考えて自分の引き出しの中の経験や技術を組み合わせて適応していく能力をもつ人材を求めます。
紹介する順番が前後してしまいましたが、一次選抜は 石膏像デッサンか構成デッサン、選択制の「鉛筆写生」です。まず第一関門を突破しなくては、デザイン画も立体もチャレンジできません。
以下、藝大HPから抜粋
「石膏像デッサン」は石膏像を中心とした三次元のモチーフを観察し、自らの判断力で対象のもつ形態的特徴や精神性を抽出し、二次元に再構築する描写能力を判定します。
「構成デッサン」は与えられたモチーフや想定モチーフを自由に構成してデッサンを描く試験です。写実力に加えて、自分なりの意図をもって画面を構成する設計力(デザイン力)を求めます。着想の斬新さを重視する試験ではなく、設計意図を美的形式に落とし込む基礎描写力を見ていきます。
と、ベールに包まれた藝大デザイン科の話で長くなってしまいましたが、ハルも3月からミオスで講師をしてくれていますので、皆さんと会う機会もその内あるでしょう。お楽しみに!