晴花 高1 油彩
サヤカです。春の長期休みを活用して、大阪旅行に行き、太陽の塔を見て来ました!50年以上前のアートとは思えないほどの存在感に圧倒されてしまいました…!さて、今回は学生クラスの晴花の作品をご紹介します。
ブログ執筆中に私の携帯を覗き込んだ友人たちは、「え!?写真かと思った!」と感激していました。確かに写真と見間違うほど、カエルの立体感やぺたっとした質感が忠実に表現されていますね。指先の吸盤がぷっくりと半透明になっているところまでよく観察して描けています。また、背景にも工夫が伺えます。まず、手前の葉っぱに水滴を描くことで、カエルと背景の親和性がより高まっています。加えて、手前と奥に描き込みの差をつけることで、画面の主人公であるカエルに自然と視線が誘導されます。緑中心の画面ですが、まったくつまらない印象になっていないのは、とても素晴らしいです。
小学生クラスの時に何枚も油絵を描いている晴花ですが、学生になってから久し振りのチャレンジに、油絵の具の扱いが思ったようにいかず翻弄されていた様子でした。
アトリエの油彩道具をレンタルなのをいい事に?これでもかというほど、絵具を盛っています。毎回、物凄い色数の緑を作り、大量の絵具を消費し、イメージと違えば惜しげもなく残し(使わず捨てる)…という豪快に見える制作風景でしたが、小原先生曰く「晴花は小さい時から不器用だから、なんでも人の倍の時間・画材が必要。失敗も人の倍するが、それでめげることもない。」そうです。作品から、晴花がしっかりと時間をかけてモチーフの向き合ったことが伝わって来ます。これからも晴花の作品を楽しみにしています!