
酒井です。茹で卵を水から茹でることを最近まで知らなくて、大変ショックをうけています。さて、今日ご紹介するのは、火曜・木曜大人クラスの真人くんのミクストメディアです。最近何度かご紹介している智史さんの結婚式で、会場に飾られる予定です。豪奢な着物を試着中の花嫁さんを描きました。ちょっぴりはにかんだ笑顔がそっくりそのまま再現されていて微笑ましい!顔彩とポスターカラーでひとつひとつ塗り分けた花柄を、クーピーやマジックできっちり縁取って仕上げた根性の作品です。
着物の生地全体にいろんな色で花が描かれている少し変わった柄ですが、普通の人ならまず「細かすぎる・・・」と断念すること間違いなしのモチーフ。細かい柄が得意な真人君でさえ、今回はかなり苦戦を強いられた様子です。柄の派手さに負けないよう、背景にも贅沢に金箔を貼りつけました。下地にはネオンピンクを使ってあるので、金色の間からちらりと覗くのがまたお洒落ですね。これなら式場でも映えること間違いなし!完成を見届けた時は、思わずみんなでほっと息をつきました。
美術館で個展をやったこともある真人くんの力作をウェルカムボードに使えるなんて最高に贅沢ですね!力作を前に「これ額に入れたら10万円はとれるよ!とった方がいいよ!」などと騒いでいた小原先生と私に、真人くんのお母様から「わざわざうちの子に頼んでくれたことが本当に嬉しいんですよ。それだけで十分です」というお言葉が。聖母マリア様のような謙虚な発言にズキューンと胸を抉られる2人。こ、心がきたない・・・!!この美しい作品は、そういう真心に包まれて育った真人くんだからこそ生み出せるものなのかもしれませんね。博愛精神からはほど遠い私たちが、美しい心を手に入れられる日はやってくるのでしょうか・・・。真人くん、本当にお疲れ様です!