酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

益川先生は偉い

2008-10-07 21:56:12 | Weblog
 日本人としては6年ぶりのノーベル賞受賞らしい。一挙に3人も賞をもらったんで、NHKが大騒ぎをしている。


 《スウェーデン王立科学アカデミーは7日、08年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大の南部陽一郎名誉教授(87)=米国籍▽高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)の小林誠名誉教授(64)▽京都産業大理学部の益川敏英教授(68)の日本人3人に授与すると発表した》=毎日電子版=
 

 物理学賞、それも素粒子に関係する研究とかいうことでどれぐらい凄いのかは全く分からない。でも、益川敏英先生が本物だということは、NHKの9時のニュースを見ていてよく分かった。


 受賞を喜んでいない。むしろ「何で今ごろ」という感じである。これは共同研究者の小林誠さんにも言えることだ。とっくに科学的結論が出ているものを、今ごろ評価されてもなあ…という気分なのだろう。小林さんは「過去に引き戻された気がする」とも語っている。


 ノーベル賞といえども、選考委員会が選んだ賞にすぎない。受賞レベルの研究は各分野に山積みになっているに違いない。「ノーベル賞に最も近い研究者」などというキャッチフレーズは耳たこである。で、その人は結局受賞せずに世を去ったりしている。


 益川先生がノーベル賞を指して「世俗的な賞」と言い切ったところに感銘を受けた。そんなことより、実験で理論が裏付けられたことのほうがはるかにうれしい。先生はこうおっしゃっている。その通りである。


 こういうことを国じゅうの祭りにしたがるのは、愚の骨頂だ。麻生君も良く考えたほうがいい。


 《麻生太郎首相は7日夜、ノーベル物理学賞を受賞した小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授、益川敏英京都産業大教授の2人に電話し、祝意を伝えた。

 首相は益川氏に「おめでとうございます。とても明るいニュースで、国民もとても喜んでいると思う。先生は昭和15年生まれですか? 同い年ですね。若い人が物理学に興味を持ってもらえるようなメッセージを」と語った。益川氏は「科学にロマンを持つことが大事。あこがれを持っていれば勉強もしやすい。あこがれが受験勉強で弱くなっていると思う」と応えた。

 首相は小林氏にも祝意を伝えたうえで、「若いのに、メッセージを」と求めた。小林氏は「自分を信じて大いに頑張ってもらうことがよろしいと思う」と語った。》=毎日電子版=


 首相も自分を信じて、小沢一郎と対決すべきだろう。解散から逃げていては、ロマンも糸瓜もない。


 
コメント (1)
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