富士山二合目にあるスキー場が今年も全国トップを切って18日オープンした。もちろん雪は天然ではなく人工雪だ。メディアは季節のトピックスとして好意的に扱っているが、エネルギー浪費という視点はないのだろうか。
《静岡県裾野市のスキー場「スノータウンYeti(イエティ)」が18日オープンし、水着姿や着ぐるみで仮装したスキーヤーとボーダーが初滑りを楽しんだ。運営する富士急行(山梨県富士吉田市)によると、屋外スキー場では10年連続で国内で最も早い開業となった。
8日から人工造雪機を稼働させてコースを整備。滑走できるのは当面1コースだけだが、12月下旬までに五つのコースすべてが滑走可能になるという。営業は4月5日までの予定》=朝日電子版=。
NHKも映像、コメント付きで全国放映していた。
人工雪は気温が4度以下に下がらないと貯めるのが難しい。スノータウンは標高が1400mほどあるので、朝はかなり冷え込むのだろう。それにしても、この時季にスキーができるまでの雪をつくるとなると、かなりの電力が必要だ。
千葉の室内スキー場「ザウス」はバブルの省庁みたいな施設だった。あんなものを構想するのは、金余り、環境ノー天気な時代に限られる。
スキーは冬のスポーツ・レクリエーションである。秋や夏に無理に滑らせることはない。食卓から季節感が遠のいて久しいが、スキーや海水浴まで季節に関係なく行われるとしたら、人生が味気なくなってしまう。
地球温暖化の影響もあってか、近年降雪が遅くなっている。11月の声を聞くとスキー場はどこも空を見上げて雪乞いに精を出す。年末年始に客を取れるかどうかがで採算、不採算が決まるだけに人工降雪機に頼る気持ちも分からないわけではない。だが、雪が降らないところはスキー場を諦めた方がいい。早晩立ち行かなくなるのは目に見えているからだ。
資本力のあるところが金にあかして降雪機や造雪機を導入するのは時代認識を欠いているといわざるを得ない。
風物詩も結構だが、メディアはもう少し時代を見た報道をしてほしい。
こういう映像を見ると、スキーのチューンナップが気になりだす。小生の心を落ち着かせるためにも、あまりに早いスキー場の開業は歓迎しない。
《静岡県裾野市のスキー場「スノータウンYeti(イエティ)」が18日オープンし、水着姿や着ぐるみで仮装したスキーヤーとボーダーが初滑りを楽しんだ。運営する富士急行(山梨県富士吉田市)によると、屋外スキー場では10年連続で国内で最も早い開業となった。
8日から人工造雪機を稼働させてコースを整備。滑走できるのは当面1コースだけだが、12月下旬までに五つのコースすべてが滑走可能になるという。営業は4月5日までの予定》=朝日電子版=。
NHKも映像、コメント付きで全国放映していた。
人工雪は気温が4度以下に下がらないと貯めるのが難しい。スノータウンは標高が1400mほどあるので、朝はかなり冷え込むのだろう。それにしても、この時季にスキーができるまでの雪をつくるとなると、かなりの電力が必要だ。
千葉の室内スキー場「ザウス」はバブルの省庁みたいな施設だった。あんなものを構想するのは、金余り、環境ノー天気な時代に限られる。
スキーは冬のスポーツ・レクリエーションである。秋や夏に無理に滑らせることはない。食卓から季節感が遠のいて久しいが、スキーや海水浴まで季節に関係なく行われるとしたら、人生が味気なくなってしまう。
地球温暖化の影響もあってか、近年降雪が遅くなっている。11月の声を聞くとスキー場はどこも空を見上げて雪乞いに精を出す。年末年始に客を取れるかどうかがで採算、不採算が決まるだけに人工降雪機に頼る気持ちも分からないわけではない。だが、雪が降らないところはスキー場を諦めた方がいい。早晩立ち行かなくなるのは目に見えているからだ。
資本力のあるところが金にあかして降雪機や造雪機を導入するのは時代認識を欠いているといわざるを得ない。
風物詩も結構だが、メディアはもう少し時代を見た報道をしてほしい。
こういう映像を見ると、スキーのチューンナップが気になりだす。小生の心を落ち着かせるためにも、あまりに早いスキー場の開業は歓迎しない。