24日の東証日経平均が5年ぶりに8000円の大台を割り込み、バブル以前の最安値である7600円に迫った。円は急進し、90円台に突入。どうやら日本経済は最悪の局面に入りつつあるようだ。
《24日の東京株式市場は、外国為替市場の急激な円高から企業業績の悪化懸念が強まり、ほぼ全面安の展開になった。日経平均株価は3日続落し、一時、前日終値比635円85銭安の7825円13銭まで値を下げた。8000円割れは、03年5月以来、約5年5カ月ぶり。下落率(終値ベース)は7・52%と過去8番目の大きさ》=毎日電子版=。
24日のNYも500㌦の急落で、8000㌦割れ寸前。日銀の展望リポートでは来年の経済成長率を0パーセント台とする方向らしい。
世界同時株安に実体経済が連動し、もはや歯止めが掛らない状態だ。単なる金融不安では済まされないのが恐ろしい。建設、住宅、自動車、電機どの業種も売り上げを大きく減らしている。携帯電話やIT関連もさえない。景気を引っ張る機関車がない。海外を見ても中国やロシアが壊滅的に傷んでおり、「新興国」がいなくなった格好だ。
このまま進むと雇用不安が起きる。現にアメリカや欧州の一部では解雇やレイオフが進み、失業者の列ができ始めた。中国の雇用悪化も深刻と伝えられる。発火点のアメリカは大統領選挙にかまけて、有効な手を打てない。FRB議長のバーナンキは「急激な雇用悪化が懸念される」と火に油を注ぐ始末だ。
株価は6000円台、円は70円台後半も覚悟しなければならないだろう。円高株安の二重苦は当面続きそうだ。冬も間近、じっと布団をかぶって寝ているしかないか。それにしても、これだけ円が買い込まれる理由がよく分からない。
「見えざる手」は世界に何を教えようとしているのだろうか。
《24日の東京株式市場は、外国為替市場の急激な円高から企業業績の悪化懸念が強まり、ほぼ全面安の展開になった。日経平均株価は3日続落し、一時、前日終値比635円85銭安の7825円13銭まで値を下げた。8000円割れは、03年5月以来、約5年5カ月ぶり。下落率(終値ベース)は7・52%と過去8番目の大きさ》=毎日電子版=。
24日のNYも500㌦の急落で、8000㌦割れ寸前。日銀の展望リポートでは来年の経済成長率を0パーセント台とする方向らしい。
世界同時株安に実体経済が連動し、もはや歯止めが掛らない状態だ。単なる金融不安では済まされないのが恐ろしい。建設、住宅、自動車、電機どの業種も売り上げを大きく減らしている。携帯電話やIT関連もさえない。景気を引っ張る機関車がない。海外を見ても中国やロシアが壊滅的に傷んでおり、「新興国」がいなくなった格好だ。
このまま進むと雇用不安が起きる。現にアメリカや欧州の一部では解雇やレイオフが進み、失業者の列ができ始めた。中国の雇用悪化も深刻と伝えられる。発火点のアメリカは大統領選挙にかまけて、有効な手を打てない。FRB議長のバーナンキは「急激な雇用悪化が懸念される」と火に油を注ぐ始末だ。
株価は6000円台、円は70円台後半も覚悟しなければならないだろう。円高株安の二重苦は当面続きそうだ。冬も間近、じっと布団をかぶって寝ているしかないか。それにしても、これだけ円が買い込まれる理由がよく分からない。
「見えざる手」は世界に何を教えようとしているのだろうか。