群青色の空と

遠くから眺めても、近くに寄っても美しい伯耆大山です。ゆっくり登れば出会いと感動があります。

(6-4) 今年もノビネチドリ、咲いているかな?

2009年06月15日 | 大山と自然

2009年6月14日

早朝の蒜山は、濃いガスの中です。
ホグランプを付け車を走らせます。
文珠堂の駐車所に付く頃には、ガスが取れ快晴になりました。
早朝、蒜山が濃いガスに包まれる日は晴れることが多いように思うんですが。。。

今日は、この時季に尾根に咲く数輪のノビネチドリの花を見たくて、いつもより早く出かけました。
午後はガスが掛かりましたが、久しぶりの日曜日の快晴です。
途中、健康の森駐車場には2台の車がありましたが、7時の三の沢は一番乗りです。
三の沢の治山作業道をゆっくり景色を確かめ、朝の空気をいっぱい吸い込んで歩き始めました。

 
「三の沢の入り口 より 剣ヶ峰と稜線」

大山環状道路、三の沢の治山作業道に入り5分も歩けば、
雄大な大山の稜線が緑のブナの森の中から現れます。

そして、作業道を15分、最上部の堰堤が見えて来ました。


「左、弥山から 右、剣ヶ峰に続く大山の稜線」
焦点距離:50.0mm、ISO:100、S:1/90 、A:F11、+1.00EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:07:14

三の沢、最上部の堰堤までもう少しです。


「堰堤の上に咲く ダイセンクワガタ」

高さ10m以上の堰堤の上に腰を降ろすと、いつも心地よい涼しい風が吹き抜けいていきます。
夏は、涼しい風が一段と心地よい場所です。
ここで、一休みします。


「谷に雪が残る」
焦点距離:18.0mm、ISO:100、S:1/500 、A:F6.7、-0.5EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:08:14

稜線まで、これから1時間半の急登りが待っています。


「最近現れた ケルン」

少しずつ成長して大きくなっているようです。
近くに、もう一つ小さいケルンも出来ていました。
このケルンも成長して大きくなるのでしょうか。?


「谷間の 雪渓」

梅雨明けの豪雨で雪が消えた時、滝が現れます。
水の無い時もありますが。。。


三の沢の堰堤で休憩していると、足取りの軽い健脚の登山者が追い越して行きました。
一声、誰かなと思ったでぇ~!
昇りの中間でやっと追いついて、別ルート登りませんかと声を掛けると、
行きましょう。
と言う事で、槍ヶ峰の休憩場所直登で尾根を目指します。


「眼下の雲海」                        ←ここクリック拡大
焦点距離:20.0mm、ISO:100、S:1/500 、A:F8、+0.0EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:08:40


「眼下の 三の沢と二の沢」

2歩上がって、1歩下がり。尾根まで、まだまだあります。
この場所の上部は、色鮮やかなイワカガミの群生しているですが、
満開のピークを過ぎていました。
やはり、先週の日曜日前後が最高だったようです。


「槍ヶ峰の頂点に立つ人」

槍尾根を見れば、槍ヶ峰の頂点に立つ人は仙人か。!
よ~く見れば、山と写真の師匠さんでした。
槍ヶ峰の休憩場所で合流。
一緒に山歩きする事になりました。


「槍ヶ峰の休憩場所(下) より」

この場所も、イワカガミが群生しているようです。
ロケーションの良い場所ので、いつか大山バックのイワカガミをのぞいて見ます。


「剣ヶ峰 より 眼下の三の沢」

剣ヶ峰に着きました。
天気良い日曜日は、お客さんが次々とやって来ます。
にぎやかな、剣ヶ峰になりそうですが、ノビネチドリを写真に納めて早々に立ち去りました。


「ノビネチドリ」
焦点距離:100.0mm、ISO: 100、S: 1/200、A :F4、+0.0EV
DSLR-A700 + MACRO 100mm F 2.8、T: 10:15

絶滅危惧種のノビネチドリは、今年も、いつもの場所に咲いていました。
しっかりした花芽です。
2、3日で開花することでしょう。

剣ヶ峰で一休み中の先行の常連さんが、途中にも咲いていたよ。
と言うことで、ザックを置いて見に行きました。


「親子のノビネチドリ」

虫の食料になったようで、花が歯抜けしてまばらでしたが、背は15近くある立派なノビネチドリです。
そばで、小さなノビネチドリも花を着けていました。

 


「もう一株 ノビネチドリ」          ←ここクリック拡大
焦点距離:100.0mm、ISO: 100、S: 1/500、A :F3.5、+0.0EV
DSLR-A700 + MACRO 100mm F 2.8、T: 10:12

綺麗でしっかりした花を着けています。


「三鈷峰とユートピヤ小屋」

師匠さんにお供して、この尾根を下り谷超え山超え、難行苦行、
時にはウドの生い茂る谷を渡り、始めての稜線から見る大山の別世界を
別ルートで地獄谷を目指す事になりました。

・・・・・ 谷超え、山超えして地獄谷に ・・・・・  に続きます。
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(6-5) 谷超え、山超え地獄谷に

2009年06月15日 | 草花とマクロ

2009年6月14日  (・・・ 続き)

ここからは、地獄谷に向かっての復路です。
雲が少しずつ稜線に向かって昇っていきます。


                                    ←ここクリック拡大
焦点距離:20.0mm、ISO:100、S:1/750 、A:F8、+0.0EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:10:38

大山では珍しく、緑豊かな沢です。


「ダイセンキスミレ と ノウゴウイチゴ」             ←ここクリック拡大
焦点距離:100.0mm、ISO: 100、S: 1/500、A :F6.7、+0.0EV
DSLR-A700 + MACRO 100mm F 2.8、T: 10:45

ノウゴウイチゴは絶滅危惧種の1つで、ダイセンキスミレの一回り大きな白い花を着けていました。
この斜面には、ダイセンキスミレが群生し咲き乱れていました。ノウゴウイチゴはその間でチラホラ花を着けています。


「ノウゴウイチゴ」

中には、赤い実を着けたイチゴもありましたが、水不足でしょうか?少し干からびていました。


「沢の下部より 稜線と青空」

足がかりを探しながら、尾根に向かいます。


「手前のピークは1636? と向こうの槍尾根」        ←ここクリック拡大


「槍尾根」

尾根右の台形の形をした場所で3、4人の人影が見え、今、立っている場所が想像出来ました。


「1636(?) 立ち寄れない場所です。」

この後が大変です。
谷超え山超え、難行苦行、
時にはウドの生い茂る谷を渡り、少し山の幸を頂いて地獄谷を目指しました。


「ガスに霞むブナ林」                 ←ここクリック拡大
焦点距離:50.0mm、ISO:100、S:1/250 、A:F8、+0.0EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:13:28

谷が深く、降りる場所を探してウロウロ・・・
やっと、滑り降りました。


「魚断ノ滝 上部」

ガスの切れ間、壁沢の谷間の向こうに槍が顔を出しました。


「魚断ノ滝」

地獄谷の最上流部は魚断ノ滝です。
少し手前で左側から地獄谷にキリン沢の清流が流れ込んでいます。


「魚断ノ滝」
焦点距離:55.0mm、ISO:100、S:1/10 、A:F13、+0.0EV
DSLR-A700 + DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA、T:13:28

一段と思いこんでいた滝は、二段ありました。


「清流のほとりで ダイセンクワガタ」


「鬼女台より 烏ヶ山」

地獄谷を3時に出て、右膝がきしんでも地獄谷駒鳥小屋から
1時間半(予定は2時間)ハイペースの下山となり、
分鳥水経由で文珠堂の駐車場に4時半のでした。
ノビネチドリ拝見の山行きが、アドベンチャーの山行きになって充実した1日を過ごしました。
そして、昨年の秋、10月12日につめた沢が、3本沢の左の沢にあたる本沢であること、
尾根は壁沢右尾根であることを確信したのです。

師匠と東大山に感謝です。
山行き用にGPSがほしい!!                        にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ


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