図書館革命有川 浩メディアワークスこのアイテムの詳細を見る |
正化34年1月15日。
敦賀原子力発電所が、深夜大規模な襲撃を受けた。
その襲撃の手口が、ある作家の作品に酷似していることから、メディア良化委員会は、その作家を拘束しようとする。
対テロ特措法が治安維持の名の下に大規模な言論狩りを開始するきっかけになろうとしていた。
「言論狩り」を阻止するため、図書隊は作家を保護する。
執拗に作家を奪い取ろうと画策するメディア良化委員会と図書隊との知恵比べが始まる。
「図書館戦争」は、面白いがちょっと荒唐無稽な感じがしたが、こういう言論狩りはひょっとして現実に起こりうるのではないかと思わせるリアル感がある。
実際、今でもメディアでの言葉の自主規制がある。
差別を廃する為と称する、言葉のしばりは現実にあるのだ。
それが、拡大解釈されていったら・・・。
文学や音楽を自由に表現したり、楽しんだりすることが出来なくなったら、どんなに苦しいだろう。
今、自分にすぐに降りかからないからといって、政治に無関心でいると、とんでもないことになる。
庶民は、賢くならなければ…。