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本が狩られる時代。
そんなことが本当にあるのだろうか。
ないと言い切れるだろうか。この政治不信の時代。
投票率が50%を切ることも不思議ではない現代、派手な事件にまぎれ、表現の自由がいつの間にか制限される法律が制定される危険がないと、誰が言い切れるだろう。
「誰が議員になっても同じ」そう言って、投票に行かない人がいる。
「誰に入れたらいいかわからない」そう言って、投票に行かない人がいる。
行かないのは自由だ。
でも、そうやって選出された議員たちが法律を決めてゆく。それも現実なのだ。
どんな利害や権益があって法律を決めてゆくのか、私たちにはわからないことも多い。
だが、誰を代表にするかは、私たち自身が決めなければならないし、その人たちを監視するのも私たちの義務だ。
もし、それを怠ったとき、「図書館戦争」に描かれているような「メディア良化法」などというばかげた法律が通ってしまう危険性があるのだ。
そして、もしも、そんな法律が出来たとき、私は「図書館戦争」に描かれているような人々のように、命を賭してまで本を守る勇気があるだろうか、と思った。