優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

「別冊図書館戦争Ⅱ」

2010-05-06 10:42:43 | 読書
別冊 図書館戦争〈2〉
有川 浩
アスキーメディアワークス

このアイテムの詳細を見る


シリーズ第5弾は、主に脇役人のエピソード集といった感じ。

後半の「背中合わせの2人」(1)~(3)では、才色兼備の柴崎麻子がストーカーの被害に遭う。

目に見えるストーカーもいやなものだが、目に見えないストーカーがいかに恐ろしいか、読んでいてぞっとした。
美しい人には(男女とも)美しいなりの悩みがあるもんなのだぁ。

このストーカー事件をきっかけに、近そうでいて、お互いに意地を張っていた柴崎麻子と手塚光がゴールインして、ハッピーエンドになったのは救いだった。

しかし、人間、あまり思い込みが激しいのは怖い。
ストーカーには、注意しましょう。(といっても、注意の仕様もないのが厄介だ。)

ただいま~ その2

2010-05-05 00:12:35 | おぼえがき
天気予報どおり、海は荒れ模様。
船は結構揺れました。

でも、お風呂に入ってビールでほろ酔い加減の私はなんともなく、子どもらには酔い止め薬を飲ませ、10時には就寝。

翌朝、私とうまい棒は船旅にはお決まりの朝風呂、そして朝食へ。
ぽん太とやんちゃ娘は味噌汁とオレンジをかじった位で「ダメだ、部屋へ帰る」と退散したものの、私、ナムリソタ、うまい棒の三名は、揺れにもめげずがっつり朝食バイキングを堪能。
すると、ナムリソタが「ねえ、どっちかって言うと、お年寄りのほうが元気に朝ご飯食べてない?」といいます。

なるほど、周りを見渡すと、年配の人のほうが多く、しっかりご飯を召し上がっています。ひょっとして、年をとると、三半規管が鈍感になる?私が船酔いしないのもそのせい???

…とにかく、多少到着時刻は遅れたものの、つつがなく苫小牧に上陸。
車の場所もしっかり覚えていたので、全然迷いませんでした。(えっへん。)

旦那より早く苫小牧に着いたので、港から駅まで迎えに行くことに。
カーナビをセットし、駅近くまで行ったら現地に詳しいぽん太の意見を入れて某ゲームセンターで待つことに。

まもなく、旦那からメールが入り合流に成功。
私はお役御免です。
運転席を変わると、もう安心。あとはおまかせ。

初日は旭川郊外の東神楽に宿泊予定。
まずは昼食です。

車を走らせながら、ラーメン屋を探します。
北海道へ行くと、旦那はほぼ毎日ラーメンを食べます。
程なく、おいしそうなラーメン屋を発見。
皆で、まず一食目の北海道ラーメンを味わいました。

食事の後は、一路旭川へ。
お腹も膨らみ、私は早くも船を漕ぎ出しました。
途中、何回か目を覚ましたような…ほとんど寝てて、記憶がございません。

旭川で高速を下り、ここで今晩の食材を購入。
旭川では、よくラムしゃぶを食べます。
この日も、予定はラムしゃぶ。
なぜか、北海道では(特に旭川)ラム肉がとっても安いんです。しかもおいしい。

この日も、全国チェーンのスーパーで100g88円でした。
肉を1キロ位と、たれ、野菜、お酒などを購入。
宿泊先のコテージへと向かいます。


   (ひょっとしたら)つづく

「図書館革命」

2010-05-04 17:07:48 | 読書
図書館革命
有川 浩
メディアワークス

このアイテムの詳細を見る


正化34年1月15日。
敦賀原子力発電所が、深夜大規模な襲撃を受けた。

その襲撃の手口が、ある作家の作品に酷似していることから、メディア良化委員会は、その作家を拘束しようとする。

対テロ特措法が治安維持の名の下に大規模な言論狩りを開始するきっかけになろうとしていた。

「言論狩り」を阻止するため、図書隊は作家を保護する。
執拗に作家を奪い取ろうと画策するメディア良化委員会と図書隊との知恵比べが始まる。


「図書館戦争」は、面白いがちょっと荒唐無稽な感じがしたが、こういう言論狩りはひょっとして現実に起こりうるのではないかと思わせるリアル感がある。

実際、今でもメディアでの言葉の自主規制がある。
差別を廃する為と称する、言葉のしばりは現実にあるのだ。
それが、拡大解釈されていったら・・・。

文学や音楽を自由に表現したり、楽しんだりすることが出来なくなったら、どんなに苦しいだろう。

今、自分にすぐに降りかからないからといって、政治に無関心でいると、とんでもないことになる。
庶民は、賢くならなければ…。


ただいま~

2010-05-04 16:34:10 | おぼえがき
仙台~苫小牧の船旅往復は久しぶり。
船のたびは、船酔いさえしなければとっても楽。
なんと行っても、寝ている間に着いちゃうんですから。

それに、晩御飯、朝ご飯の支度もしなくていいし、お風呂にも入り放題。
主婦にはうれしい休暇です。

ところで・・・
今回、出発の日、天候が悪かった。
低気圧が来ていて、停滞気味。
海も荒れ模様で、出航予定に変更はないものの、到着が遅れるという予想だった。

その情報に、旦那がソワソワ。
翌日に出発を延期しようと言い出した。
えー、今からフェリーや宿泊、食事の予約変更はいやなんですけど・・・

渋る私を尻目に、旦那は次善の策を練りだした。
結局、フェリーが満席で取れないため、旦那のみ陸路で、後の皆は予定通りフェリーで行き、苫小牧で合流、ということになった。

台風でもないのに、このくらいの雨風でひるむなんて、よっぽど体調に自信がないんだな、と思った。
体調が悪い時って、ひどい船酔いをするんですよね。
あれは、けっこうつらい。

子どもたちに酔い止め薬を用意して、雨のなか荷物を積み込み、いざ出発。
仙台駅までは一緒に。そこから、二手に分かれます。

フェリーには何度も乗ったことがありますが、車を運転して積み込むのは、初めて。
次男は、私の運転技術に非常に疑念を抱いています。
「お母さん、道間違えないでよ。ぶつけないでよ。」と助手席で、目を光らせます。

「大丈夫だってば。」と言いながら、危うくフェリー埠頭を通り過ぎるところでした。
あぶない、あぶない。
次男のフォローで、何とかフェリー埠頭にたどり着き、乗り込むことが出来ました。

船に乗り込んでしまえば、もう大丈夫。
後は、寝て待て…です。
おっと、その前に「車を置いた場所、ちゃんと確認するんだよ。覚えておかないと、探すことになるから。」
OK、OK。ちゃんとエレベーターで、確認用紙を取りました。
後は、カーナビちゃんの助けを借りて、苫小牧駅まで旦那を拾いに行くだけです。

「お母さん、あんまり飲み過ぎないでよ。明日、俺が変わりに運転なんて、カンベンだよ。」と次男に釘を刺されつつ、その夜は終わったのでした。

   
   つづく(かもしれない)

「植物図鑑」

2010-05-02 15:26:26 | 読書
植物図鑑
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)

このアイテムの詳細を見る


「行き倒れてます。よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です。」
冬の終わりのある夜、さやかはこうして不覚にも樹を「拾った」
一宿一飯の恩義で樹が作った朝ごはんのおいしさに、さやかは涙した。一人暮らしのコンビニ飯で荒んでいた体にじんわりと滲み入るようだった。

こうして、胃袋をつかまれたさやかは樹に同居をもちかける。

樹は料理が得意なだけではなく、植物に詳しかった。時は春。
様々な山菜、植物が芽吹く。やがて週末の「狩り」が二人の楽しみになってゆく。名前しか知らないのに、さやかは樹にひかれてゆく。



図書館で予約が121人待ちって、一体どんな本だろうと思ったが、以外にも、“幸せは身近にあるささやかなこと”、と思わせてくれるものだった。
しかし、なおかつ、おばさんのもうなくしてしまったと思っていた『乙女心』を充分くすぐってくれるものだった。