鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

東雲荘

2020年08月02日 | 鳥海山
 久しぶりに鳥海山五合目鉾立にある東雲荘にお邪魔してきました。(トウウンソウと読みます。シノノメソウではありません。)
文字で書けばトウウンソウですが、読み方、発音、耳にきこえる音はト-ウンソ-です。)
 TDKの保養施設ですが一般にも開放しています。ただし、今年はコロナの影響で利用はできません。電話がかかって来て何とか泊めてくれと言ってくる人もあるそうですが、そんなことをしたら管理人さんが馘首になってしまいます。状況を説明しても駄々こねる人って本当の山好きではないですよね。
 
 今の管理人さんは以前の東雲荘管理人斎藤さん、鉾立山荘の昔の山田さん、佐藤さんと同じ小滝の方で話が弾みました。鉾立ビジターセンターの方々は全くそんな昔のことはわからなかったですね。しょうがない、かなりの時が立っていますから。
 
 今日は日曜日だったので夕べから東雲荘の風通しに来ていたのだそうです。その管理人さんに聞いた話、昨日は鳥海山も土砂降りだったそうですが、その土砂降りの中を多くの登山者が登って行ったとか。あきれていました。
 遠方から来た人は登らないと損すると思って登るのでしょう。挙句の果てには、自己責任だから、と。でも遭難すれば、救助するのは地元救助隊の義務だろう、というんですよね。どこが自己責任ですか。絶対に救助しないでくれ、と登山届に一筆書いてから登りましょうね。
 
 鉾立のビジターセンターでは高田秀一さんという方の写真展をやっていました。とてもいい写真です。
 
 笙ヶ岳がお好きなようで笙ヶ岳から撮影した写真がいっぱいありました。写真集を出しているプロの写真家よりずっといい写真です。一度見に行くことをお勧めします。
 しかしながら写真を撮影する人というの商業の毒に完全に侵されていますね。絵描きさんが絵の具や筆、キャンバスのメーカーを画と一緒に表示しますか。ある見栄っ張りの方は写真に持ってもいないレンズで撮影したと表示していたことがありました。不思議に思た人がいつ買ったの?と聞いて発覚しました。写真の展示に使用機材や絞り、シャッタースピードの表示は不要です。気になる人は自分で調べましょう、と常々思っている私の方が正常ではないのでしょうか。
 
 出かけたついでにまた蕨岡大物忌神社に寄ってきました。
 そこでは本荘の新山神社を管理されている方と一緒になり、いろいろな話を伺いました。新山神社も御祭神として稲倉魂神 をお祀りしているのだそうです。また神社は参拝すると鳥海山を拝むように向いているそうです。
 これは蕨岡の大泉坊長屋門という大名万石並みの格式に許された造りだそうです。立派ですね。
 
 最後は昔の鳥海山登拝の第一歩鳥海山一合目杉沢熊野神社です。
 杉沢比山で有名です。御存じない方は検索してみてください。(今年の杉沢比山は中止と遊佐町観光協会のWEBページに出ています。)
 本当は、写真は熟成させてから使うといいんですよ。撮影すると即座に使用してしまいますけれど。余裕があるなら写真は長い間保存しておいてから再度見直すといいと思います。
 
追記:鉾立登山口看板の七高山、新山の表示がどう見ても逆です。新山の手前に七高山がありその先に新山があるように見えます。東雲荘の管理人さんも変だと言っていました。行者岳から七高山までは結構ありますので初めて登る人はイメージ通りに登れないかもしれません。行者岳からなら近いのですが崩落は昔からありましたから、あの道は。また昔の滝の小屋と似た造りのあの立派な大平小屋も平成24年に解体されて今はありません。

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