鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

À la recherche du temps perdu 失われた時を求めて

2020年01月23日 | 兎糞録
 しばらくぶりで通ったら線路が無くなっていました。
 これより先、踏切跡はありますが線路はもうありません。かつては遮断器がおりて踏切待ちをしたものですが。
 その手前、踏切と遮断器はありますが遮断器は使われていません。
 錆びるがままです。
 以前はこういったタンク車が何両も繋がって工場敷地へ入っていきました。
 化成品の輸送もすべてトラックへ切り替わったのでしょう。

 そういえば、この臨港線に近い別の引き込み線でずっと昔タンク車の火災事故があったんですよね。それを目の前で見た人から何度か話を聞いたことがありますが、それは凄まじいものだったそうです。それを話してくれた人ももうだいぶ前に亡くなってしまいました。記憶している人も今となってはいないかもしれません。

草紅葉(くさもみじ)

2020年01月23日 | 鳥海山
 稚児車の紅葉を見たら、千畳ヶ原の草紅葉を思い出しました。
 赤、青、橙、深緑、山を分け入る。
 出会ったこの御一行、引率者をみたら知り合いの方。ここ千畳ヶ原の草紅葉は見事に染まります。
 書いている今は全く時期外れなのですが、ここは好きな場所なのでご容赦のほどを。
 遠く霞んで見えるのは酒田の港。ここであまりに気持ちいいんでうたたねしていたら危うく日が落ちかかるところで、山中を走って帰ってきたことがあります。


鳥海山の植物 その67-3 稚児車(チングルマ) 紅葉

2020年01月23日 | 鳥海山
稚児車の紅葉も素晴らしいです。
 稚児車の紅葉は他の鳥海山の植物の紅葉と比べ、という文字が強烈に感じられます。写真を見るだけでカメラを持つ手の悴み (かじかみ)が思い起こされます。
 光のせいか、原板の変色のせいか、色合いが違います。

 この景色のころは鳥海山も十分な防寒対策をしないといけません。
 紅くなりかけです


鳥海山の植物 その67-2 稚児車(チングルマ) 花穂

2020年01月22日 | 鳥海山
 稚児車(チングルマ)の名前の由来がこの花穂 。



 この形が稚児車(子どもの風車)ににていることからチングルマ 、とは言われていますが稚児車というおもちゃは存在しないのだそうです。稚児の舞い (チゴノマイ )が立山の方言 でチグルマイ→チングルマとなったというものです。稚児車説は牧野植物図鑑だそうですが、学者先生が言うよりこちらの方がいいような気がします。いずれにせよ、花穂を子ども、稚児という言葉で表すとはすばらしい言語感覚です。
 以下、たっぷりとどうぞ。
 ふわふわふわ私の踊りを見りゃれ。
 朝日を浴びて
 あっ、チンがくるまってるー!
 平坦地に群落で咲きました。
 どうしても岩が捨てがたい。
 ほ、ほ、ほ、ホ、ホ、ホ、穂、穂、穂、やっぱり私は綺麗。
 稜線を見ると河原宿の上のようです。岩に寄り添えないのが平坦地で群れを成しているのか。

 露、露、露

鳥海山の植物 その67-1 稚児車(チングルマ) 花

2020年01月22日 | 鳥海山
稚児車 チングルマ バラ科 チングルマ属
 どう、わたし綺麗?
 わたしだって綺麗よ、と稚児車がいっていました。
 花弁の形によってはこれは鳥海稚児車だと主張する人もいましたが現在は否定されています。
 花弁のちぎれたような形をしたものもあります。
 草ではなく、木なのですねえ。
 滝の小屋を出たところです。

 岩にくっつくのがお好きなようで。
 もっと広いところがあるんですけど。
 どうしても岩にくっつくのがいいようです。

 わたしのことは構わないでちょうだい。